戦闘開始のようです。
50万PV、10万ユニークありがとうございますっ!!!
これからもこの作品をよろしくお願いします!
吹っ飛ばしたニスエルタスはパイプオルガンのような楽器に身を寄せていた。体のあちこちから血が滲んでいる。
あれ、頭突きってあんなにダメージあったっけ? ……ってそっか、『アイスコフィン』のダメージね。流石に吸血種の始祖とはいえ、1度バラバラになったダメージは中々抜けきらなかったみたいだな。
「よもや、人族にここまで追い詰められるとは思っていなかったな……」
「そりゃどうも。で、まだやるの?HPは4割もないみたいだけど」
「このままでは、な。しかしこちらにも切り札というものはある。お前達、血を私によこせ!」
「「「「「はっ!!!」」」」」
周りに控えていた吸血種達が一斉に返事をして、自分達の片腕を切り落とした。床にこぼれた血は広がるのではなく、ニスエルタスへと進み、やつの体を包み始めた。
顔までもが血に包まれ、巨大な血の球ができあがった。それは次第に人の形となり、色づき、天井を突き抜け、10mを超える巨人が現れた。
「【アイスコフィン】」
パキパキと氷の棺が足元からできるが、膝に届くととまった。
「ちぇ、耐氷されたか」
「当然だ。もうネタ切れか? 今度はこちらから行くぞ」
巨人が動き始め、足にまとわりついていた氷が剥がれる。足を大きく振りかぶり、そして次の瞬間、僕は吹き飛ばされた。
☆☆☆セリア視点☆☆☆
「そういえば、何故あなたは……いや、亜人ごときに敬語を使う必要はありませんね。そう考えれば、ニスエルタス様以外にも使う必要もありませんか。では今からそうしましょう」
何やらミルが独り言をブツブツ呟いているようなので、さっさと攻撃しましょう。
「氷よ、その身を槍と化し、敵を撃て【アイスランス】」
氷の槍がミルに飛んでいきますが、翼であっさりと破壊されてしまいました。翼には傷1つついていないようです。
「あら? 今何かした?」
そういえば、ミルもご主人様のHPとVITを複製されていましたね。ご主人様様のステータスは化け物のような値ですし、効かないのも当然ですか。となると、私ではミルは殺せませんね。では、捕らえてご主人様に任せましょう。
通常、捕らえる時は捕獲対象を傷つかないようにすることがありますが、幸いと言って良いのか、今回は傷つくことはありえませんので、殺すつもりで捕らえましょう。
「水よ、敵を撃て【ウォーターボール】」
ミルは当たるのを気にせずにこちらに突っ込んできます。連続で何発も打ちますが、勢いは止まりません。
「かあっ!」
ミルの右手の爪が伸び、下からすくい上げるように私の体を引き裂こうとします。私はバックステップで躱して距離を取りますが、ミルは詰めてきます。
「どう? これで自慢の魔法も使えないでしょ」
「浅ましいですね。それくらいは対策済みです。凍れ【フリーズ】」
一瞬の隙をついてミルの体に触れ、短い詠唱で氷魔法を発動。『ウォーターボール』でついた水を凍らせて、ミルの動きを鈍らせます。それを確認して、私は杖を手放しました。
「爆炎よ、その身をもって刃と化し、敵を切り裂け【バーンエッジ】。雷鳴よ、その身をもって刃と化し、敵を切り裂け【ボルトエッジ】」
左手に炎の刃、右手に雷の刃が現出します。魔法で作った刃なので魔力を常に持って行かれますが、ご主人様が『自己再生』を複製してくださったおかげで問題無しです。刃が欠けることがなく、質量が0なのがアドバンテージですね。
「それが対策? ただの火と電気の剣じゃない」
「それはどうでしょうね」
氷を剥がしたミルが嘲笑して両手の刃を見ます。見た目に惑わされてはいけないことを教えてあげましょう。
今度は私から攻めます。振り下ろした『バーンエッジ』をミルが魔力を纏わせた爪で受け止めた瞬間、刃が爆発しました。
「ごふっ!」
爆風をモロに浴びたミルは床に叩きつけられ、数回バウンドして立ち上がりました。衝撃はミルの頭を揺さぶったようで、フラフラしています。
「分かりましたか? いくらVITが高くても、衝撃までは消しきれないんですよ。そして……」
フラフラしているミルにもう1度『バーンエッジ』で切りつけます。さっきの爆発を警戒してか、しゃがんで躱しましたが、もう1本の『ボルトエッジ』で切りつけました。
「ぎっ……」
傷はつきませんし、麻痺もしませんが、感電して数秒動けなくなりました。
「耐性スキルで全て防ぎきれるとは思わないことです。氷よ、閉じ込めよ【アイスジェイル】」
氷の檻がミルを閉じ込め、動きを完全に止めました。後はご主人様に任せるとしましょう。
感想、誤字・脱字の指摘お待ちしています。




