頼まれ事をされるようです。
最近、VRMMO系の小説にはまってます。例を挙げるなら@youさんの『極振りさんのVR日記』とかですね。なんか面白いの知りませんか?
今回はゆっくり回。
「そういえば、どこに向かってるんだっけ?」
「もう忘れたの? ルミトナルよ」
ユリウスの呆れたような返事が返ってきた。そうだったな。
ルミトナルは、五大陸最大の宗教、ルミナス神を讃えるルミナス教の聖地だ。神殿があって、いろんな効果がある加護を受けられるらしい。もちろん冒険者ギルドもあるとか。
「ご主人様、暗くなってきたので今日はここまでにしませんか?」
レオと戯れてたセリアが空を見ながら尋ねてきた。確かに、もうだいぶ暗くなっている。
「そうだね。あっちに更地があるみたいだからそこにテントを張ろう」
「了解」
馬を休ませて、その間に僕は魔法で即席のキッチンを作っておく。あとはみんなの食材を出してユリウスに任せるのみ。料理なんて出来ないもんね。
「わう?」
「にゃあ」
「わん!? わう!」
レオとクロネが僕の作ったキッチンを見て何か話してる。多分こんな感じだろ。
「これ何?」
「幸人が魔法で作ったのよ」
「魔法!? すごい!」
レオの目が輝いている。これ結構簡単だからね。適当に形作るだけだし。
「それでも、すごいですよ。特にこのグリルなんてこっちの世界にはない物ですし」
「そうかな?」
「そうよ。ガラスなんてすごく高価なんだからね。それをホイホイと作れるなんてありえないわよ」
この様子だと、針金入りガラスを500枚作ったのは言わないほうがいいかも。
「はい、出来たわよ。森狼のステーキと野菜炒め」
「おお〜、美味そう。じゃいただきます」
「「いただきます」」
「にゃあ」
「わう!」
肉はジューシーで美味しかった。しかし、レオが同族の肉を普通に食べてたのはちょっと驚いたな。
骨はクロネとレオがかじるのに数本とっておき、後は内臓と一緒に地面に埋めた。こうしないと野犬が来るからね。
「あとは風呂だね。【クリエイト】、【ウォーター】、【ヒート】」
浴槽を作って水を出し、温めてお風呂が出来た。さっさと着ているものを脱いで入る。
「はふう」
「夜空の下のお風呂もなかなか良いわね」
セリアとユリウスも一緒だ。1ヶ月、毎日裸を見てたから今更何ともない。
「わうう……」
「にゃあ!」
「ぎゃんっ!」
「こらクロネ、レオは初めて入るんだから乱暴に入れないの。レオ、もう大丈夫だよ。」
「わう……」
僕が腕で足場を作ると、座ってゆっくりしだした。レオとクロネ用の浅い部分も今度から作ってやるか。
「レオくん、おいで」
「わう!」
セリアが呼ぶと、犬かきで胸元に収まった。レオ、ずるいぞ。
「むぅ……」
ユリウスが胸に手を当てて落ち込んでる。仕方ないよ。ユリウスはエルフなんだし。
まあ、セリアのも反則だけどね。浮いてるし。
「レオくぅ〜ん」
「ふごごごご……」
あ、セリアが抱きしめてレオが息できなくなってる。
「セリア、レオが苦しそうだよ」
「あ、ごめんね、レオくん」
パッと手を離すと、再び僕のほうに来た。今度は膝の上だ。
「にゃあ」
クロネも来た。ゆっくりさせてくれ。
「そうだ、いいこと思いつきました。こうすればいいんです」
と言って、僕をだっこした。あれ、何で?
「こうすればご主人様とレオくんを一緒にだっこできます」
名案とばかりに、耳がピコピコ動いてる。僕のほうが背が低いから、ちょうど頭が胸の辺りに来る。うむ、苦しゅうない。
「じゃあ私はこうするわ」
今度はユリウスがレオをだっこして僕に寄りかかった。髪の毛の良い匂いがする。
「ねえ、何反応してるのよ?」
いかんいかん、息子が反応したらしい。まあ、美少女2人に挟まれたら反応もするよな。
「そういえば、お風呂でするのは初めてですね」
「そうね。楽しみ」
セリアとユリウスの目が妖しく光った気がした。咄嗟にレオを連れて上がったクロネ、ナイス。
*
「終わったか? なのだ」
「どうせ見てたから分かってるんでしょ」
フレイヤがやってきた。今日もちびっこい。
「このくらいの肉体が色んなことをきにしないでいいから楽なのだ」
「心を読むな。あと余計な情報はいらん。
それで、何しに来たの?」
「頼み事をしに来たのだ」
なーんか、嫌な予感が……
「こっちの世界の神に仕える巫女が攫われたのだ」
「それで、救い出せと?」
「話が早くて済むのだ。そういうことなのだ」
「やだよ。自分達でなんとかしろよ」
「私達は邪神がらみで今動けないのだ。お主に頼むしかないのだ」
めんどくさ。こいつら、僕にやらせる気満々じゃないか。
「分かったよ。で、そいつはどこにいるの?」
「ルミトナルに行く途中で近くに寄るのだ。その時に詳しいことは教えるのだ」
「りょーかい。じゃあ僕は寝るよ」
「む、相手をしてくれないのか? なのだ」
「僕はロリコンじゃないからね」
「誰が幼女だゴルァッ! なのだ!」
「そんなこと言ってねえよこのロリ神!」
「よし分かったのだ。表に出ろなのだ」
有無を言わさずに引っ張られて、ボッコボコにされた。神に勝てるわけないよね。
でもさ、毎秒1万発の金的はないと思うんだ。
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