閑話 ゴブリンを皆殺しにするお話。Part2
この前暇だったんで、ランキングを見てたんですよ。そしたら、月間ランキング234位にランクインしてました!
みなさんのおかげです!ありがとうございます!
「え? 今何とおっしゃいましたか?」
「だから、ゴブリンの群れを潰すんだよ。クロネ、どっちか分かる?」
「にゃ」
「よし、じゃあ行こうか」
歩き出した途端、セリアに肩を掴まれた。
「ダメですっ!」
急に大声をあげた。耳と尻尾がピンと立ってる。怒ってるなあ……
「いいですか? いくら雑魚とは言っても、群れになると100体はくだらない数がいます。また、なかには剣や槍、弓、魔法を使う個体もいます。そして群れを率いるリーダーは『統率』という厄介なスキルを持っています。Cランクの6人フルパーティがどうにか出来るぐらいなのです。私達では無理ですよ」
セリアは物知りだなあ。じゃなくて、
「大丈夫、大丈夫。僕はそんじゃそこらのやつには負けないから」
「そんなことを言って行く気ですよね。騙されませんよ」
怒った顔もかわいいけど、これは1回僕のステータスを見せたほうが早いかな…… よし。
「じゃあ見せてあげるよ。『解析眼』を複製したから、解析って念じてみて」
ブツブツ言いながらも僕のステータスを見たセリアは目を丸くした。
「な、何ですかこのステータスは?! スキルのLv.10超えが幾つもあるではないですか! それに体力や魔力も、どうなっているんですか?」
「セリア、近いよ。ちょっと離れようか」
自然と寄っていたセリアが、恥ずかしそうに数歩下がった。
「詳しくは後で説明するよ。ともかく、これなら行っても大丈夫でしょ?」
「……はい」
うわの空って感じだな。まあ仕方ないか。
群れに向かってる途中もそんな感じだった。
「1つだけ説明すると、セリアのセリアの呪いを解いたのとさっき魔眼を複製したのは『ステータス操作』だよ。このスキルは無から有、有から無は出来ないけどそれ以外のことは大概出来るよ」
「どうりで魔眼がついたんですね」
「後天的にはつかないの?」
「魔眼は先天性のスキルです。例外として、魔眼がついた眼を移植することで得られることもあるようですが、4人に1人成功するかどうかということらしいです」
それって血液型の問題じゃないかな?
「にゃあ」
「分かった。セリア、そろそろ着くみたいだ。音消しをしててね。【ハイド】」
「分かりました。風よ、音を遠ざけよ。【ハイド】」
風の幕が身体を覆って音が消えた。
風魔法Lv.2の魔法だ。自分から発生する音を消す。僕とセリアの場合は、全部だ。
一見便利だと思うけど、声も消しちゃうから身振り手振りでコミュニケーションを取らなきゃいけなくなるからそこがネックかな。
ピロリン ーー「隠密Lv.1」を取得しましたーー
草むらに潜んでたらなんか良さそうなスキルゲット。よっしゃ。
隠れてる時に見つかりにくくなるスキルみたいだ。こういう時は使えそうだな。早速使おう。
*
ゴブリンの群れがいるらしき場所についた。開けたところにテントを張ってる。
所々から女性の声が聞こえてくる。犯されてるのかもしれない。セリアにそこに行くように指示して、僕も行動を開始した。
「【サンダーミスト】」
霧のように広がった電撃がゴブリン達を襲う。ちょっとHPを削る程度にした。
「ギッ!」
「ギャギャ!」
当然気付かれるわけで、襲ってきた。まあこれが狙いなんだけどね。
こっちに来るやつからステータスを奪う。奪われたやつは立てなくなり、『サンダーミスト』に残りのHPを削られて死んでいく。楽でいいね。
突然、1つのテントから火があがった。あそこはたしか、セリアが向かったとこだよな。
そっちに気をとられてる隙に、僕は前進する。少し戦いたくなっちゃった。
「ギャッ!」
「ギギ!」
「ギャギャア!」
手前に4匹、その後ろに3匹、更にその後ろに弓を構えてるのが2匹。丁度いい。多対1の練習でもするか。
「来いっ!」
声を張ると同時に手前の4匹が飛びかかってきた。嬲りたいのか、それとも武器の扱いが下手なのか、狙ってるのはどこも中心からは遠い。
「ふっ!」
カウンター狙いで1番近いやつに拳を放ったら、
パンッ
と破裂するような音がしてゴブリンの頭がなくなった。いや、そうじゃなくて粉々になったんだ、僕のパンチで。
こいつら弱すぎるだろ。練習にもならないよ。
「はあ、もういいや。お前ら死ねよ。【アイスコフィン】」
瞬間、キンと澄んだ音を立ててゴブリン達が氷像と化した。
パッパラ~
あ、レベルアップした。でもあんまし嬉しくないなあ……
ちょっと憂鬱な気分になりながら氷像を量産してると、セリアが来た。
「捕まっていた人達の救出は終わりました。今は、テントを使った貫頭衣を着せています」
「じゃあそのまま看ててあげて。僕も終わったらそっちに行くから」
「分かりました。お気をつけて」
来た方向に駆けて行くのを見て、僕も氷像作りを再開した。ゴブリン達にとって、今の僕はさしずめ死神だな。
あ、氷魔法のスキルレベル上がった。
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