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流氷の天使  作者: 犬星雲
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ミジンウキマイマイ

父がクリオネを買って帰ってきた。

どうやら死ぬまで餌が与える必要が無いらしくインテリアと同じ感覚で買ったそうだ。


その言葉に違和感を覚えた私は、クリオネについて調べた。

私の予想通りクリオネは餌が必要無いわけではなく生きたミジンウキマイマイを餌として食べるのだか、それを入手する事が個人では出来ない為餓死するのを見届けるしかないのだそうだ。


さらに水温管理も厳しく常温では生きられないと知った私は、慌ててクリオネを冷蔵庫に入れた。

けれどその様子を見た父は笑った。


なぜ笑えるのだろうか。

今この瞬間にもクリオネはゆっくりと死に近づいているのに。


クリオネに対する残酷な仕打ちを罪深いと思わないのだろうか。


本当は元いた場所へ返してあげたい。 

けれど、それが小学生の自分には叶わないことも分かっている。

その事実がどうしようもなく悔しくて涙がこぼれた。


その姿を見てまた父は笑った。

私がおかしいのだろうか。

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