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書きたくてすぐ書いてしまいました。
誤字脱字やよく分からない点があるかもしれませんので暖かい目で見てくださると幸いですorz
『心の宝石を貴女に』、略して『ジュエあな』は、大人気乙女ゲームとして有名だ。
豪華な声優や乙女ゲームとは思えないほどのグラフィックに女性は誰もがプレイをしていた。
私もその一人だった。たまたまお小遣いを貰い、たまたま目に付いた乙女ゲームを買った。
まぁハマるよね。
ストーリーやキャラクターはありきたりだが、問題はその難易度。
決して難しくはない。最終的にキャラクターの好感度に関する『心の宝石』...宝石を貰えば確実にハッピーエンドになる事間違いなしだ。初心者でも簡単...そうに見えるが、この『ジュエあな』は乙女ゲームお馴染みのライバルキャラが手強いのだ。
伯爵令嬢、アナベル・マーティン
彼女はメイン攻略キャラの一人と婚約していて、その攻略キャラ(他キャラにも)に近付くと必ず彼女が邪魔しにくるのだ。まぁ婚約者に近付く女がいるのだから仕方ないのだろう。
ただ邪魔しにくるのはまだ良い...、彼女はまさかの攻略中のキャラクターと引き剥がす『警備員』のような役割をしてくるのだ。
ランダムで出現してくる彼女に出会ったら、もう攻略キャラの好感度を上げらず次の日になってしまう。
乙女ゲームにあるタイムリミットまでに好感度を上げないと宝石は貰えずハッピーエンドにはならない。そんな状況の中ではアナベルはただの鬼門だった。
私も最初はそんなに気にしてなかったが、アナベルのせいで攻略出来なかった時は憤怒しそうなほど腹が立っていた。
ネットの中でも彼女に対する文句ばかりが綴ってあった。このゲーム一番の嫌われキャラと言っても納得するだろう。
そんなアナベルは、最後には罰が返ってくる。
ヒロインの暗殺を企てたことが国にバレて、伯爵家は没落しアナベルは牢屋か国外追放、悪くて処刑させられるのだ。
この時ばかりは女性ゲーマーはとてもスッキリした顔をしていた。
今まで散々邪魔されていたのだ。それもわかるだろう。
...聞いて分かるようにアナベルは悪役令嬢でありヒロインのライバルキャラ。
階段から落ちた衝撃で前世を思い出した私は、どうやらその『ジュエあな』の『アナベル・マーティン』のようだ。
冷や汗が伝うのがわかる。
信じたくない。
だって、『アナベル・マーティン』はどのendでも『ハッピー』じゃない。先ほど伝えたように、伯爵家の没落、牢屋や国外追放、悪くて処刑なのだ。
処刑?誰が?
わ た し が !!!
伯爵家の没落!?牢屋に入る!?国外追放!?
処刑!!!!?
そんなのまっぴらごめんだ!!
バッドしかないendを知っているのだったら攻略キャラに関わらない方がまし!!
確かに乙女ゲームをやっていた身としてはキャラクターと会って恋をしてみたいが、それは二次元に限るというもの。リアルなんて望んでいたら乙女ゲームなんてしていない。
しかも一部の攻略キャラはアナベルを良いように思っていない。死亡フラグやばい。
だったらサッサとヒロインとキャラをくっつかせて安心安全な生活をしたいのだ!命大事に!
幸いストーリーが始まるのは、アナベルが学園の高等部に入学した年からだ。ヒロインは庶民から男爵家の養子となり、学園に転校してくるのだ。そんなヒロインを庶民と言って虐めるのがアナベルだ。
...いや、しないよ?そんなこと。自らバッドの道選ぶかよ普通。
しかも前世も庶民だったしね、今の生活の方が今まで通り出来るか不安でたまりません。
でも時間はたっぷりある。その間に何か改善出来るようにしなくては。
私は溜息一つつくと、そのまま倒れるように眠ってしまった。
5歳児のくせして考えすぎたのだ。
今日は取り敢えず寝よう。これからの事は明日から考えよう。うん、そうしよう。
暗い部屋には、小さな寝息が聴こえ始めた。
アナベルは5歳児なので考えすぎると疲れて眠ってしまうのです。次はアナベルが自身を改善していく話になると思います。
不定期更新で思いついたら書くので、宜しくお願いします。