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続きです。少し矛盾点や誤字脱字があるかもしれませんので暖かい目で見てくださると幸いです。

次の日の朝、意識不明の筈だった私が普通に起きてきたので慌てた使用人がすぐに医者をよんだ。

そういえば意識不明だったんだ。昨夜考え込んでたから忘れてたや。


只今お医者さんに具合や体調は悪くないか検査をしてもらっています。


「お嬢様、お身体の調子はどうでしょうかな?」

「とくにわるくはないわ。ただすこし、せなかがいたいわね」

「階段から落ちてしまわれましたからなぁ。もう少ししたら痛みも引いていきましょう」


マーティン伯爵家の主治医は、白い顎の髭を撫でならが微笑む。

彼は代々マーティン伯爵家で専属主治医をしてもらってるので、記憶を思い出す前のマーティンさえも主治医におじいちゃんの様に甘えていたのだ。

私はふと、思いついた事をそのまま主治医に聞いてみた。


「...せんせい、おとうさまとおかあさまは...?」

「...お二人は用事があるようで...」


先生は少し躊躇いながらもすぐに教えてくれた。

なんと。私に甘いあの二人がアナベルを放ってお出掛けとは...。

前世の両親達とは似ても似つかないが、やはり今世の両親として甘えていたので、寂しいような...。

そんな私の心を読み取ったのか、先生は「すぐに戻ってこられますよ」と微笑んだ。



先生の言うとうり、すぐに戻って来た両親はそのまま私の部屋まで来たらしい。

お洋服がそのままですぞ。二人とも。

でも、ぎゅうううっと抱き締められる感触に、私は少しだけ嬉しくなったのは秘密だ。


「あぁ、アナベル。よかったわぁ...」

「アナベル、欲しいものがあったらすぐにいうんだよ?」


「...ほしいもの、おとうさま。わたくし、ほしいものがありますわ!」





────ねぇ、知ってる?アナベル様のこと...


────知ってる知ってる。階段から落ちたんでしょう?


────それもそうだけど、意識が戻ってから変なのよ


────変...?また我儘かしら?それとも暴言?


────違うわ。というか、その二つがないからおかしいのよ


────え?


────今ね、アナベル様ったら大人しく本を読んでらっしゃるのよ?


────ええ!?あのアナベル様が!?


────しっ!声大きいわ。それにね食事を持ってきた使用人になんて言ったと思う?


────え、えっと、おそいわこの無礼者...みたいな?


────全く違うわ、「ありがとう」ですって!


────まぁ!?あのアナベル様が!?


────そのアナベル様よ。お礼を言われた使用人は今は真っ青になって震えているわ。きっとお嬢様のお礼になにか裏があると考えてるに違いないわ。あの召使いのように解雇とか...?


────解雇ならまだいいほうじゃない。きっと槍が降るわ...


────まぁ兎にも角にも、素直なお嬢様は心臓に悪いわね。前よりは良いけど...


────そうねぇ...




使用人のお二人さん。

なんでその当人の部屋の前で話すかな!?私の部屋の扉めっちゃ薄いから会話丸聞こえですけど?

というか大人しく本読んでお礼言う私って怖いの!?槍が降るほど怖いの!?勿論、使用人は解雇にしないけどさぁ...。

生前のアナベルは確かにプライドが高く自身より格が低い相手にお礼なんぞしていなかった。


...うん、前のアナベルの様に振る舞えないので、我儘も控えてちゃんと挨拶ぐらいは言おうかな。前世が腰が低すぎる日本人だったのが運の尽きだ。階段から落ちておかしくなったと勘違いさせておこう、そうしよう。

まぁ、そんなアナベルが大人しく本を読んでちゃ天変地異の前触れかと思うだろう。でも先程の使用人は失礼すぎないだろうか。


私はハァと、溜息を付きながら読んでいる本を眺める。

初心者向けのお花の本だ。

この世界の花はほとんどが前世とよく似ているが、全てなわけではないので興味が湧いた私はお父様に頼んで取り寄せてもらったのだ。

本好きなお父様は、私がやっと本の魅力に気付いたと思って予想以上に大量に取り寄せてしまった。

チラリと横の机に重なる本を見る。

毒花の見分け方、毒と医療の関係性、毒草の危険せい、触ってはいけない毒草...などなど

何故かほとんどが毒に付いてというあまり嬉しくないものだ沢山あるのだ。

毒を調べてどうしろと。もしかして草原でお花を食べる機会でもあるのだろうか。アナベルじゃなくても嫌だよそれ。

それでもお父様が折角買ってきてくれた本を読まずにポイッとする生前のアナベルのような勇気はないので大人しく毒草と毒花についての本を読んでいる。



遠くから見たら大人しく本を読んでいる少女に見えるのに、本のタイトル知ったら悪巧みしている悪役令嬢にしか見えないのは何故だろう。

自身の行いを改善してるというか、良い方に転がったので「まぁいっか」とアナベルは思ってます。

この後もアナベルは階段から落ちておかしくなったと思われ周りも徐々に慣れ始めます。

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