仕事②
「パワ◯ロでもするか」
おっさんを三途に戻した男は、机の引き出しからSnitchを取り出して、サクサクっとパワーSの選手を作り出そうとしていた。
「先輩、またクソみたいな1発屋作ってるんですか?だから毎回対アリになると負けるんですよ。いい加減、私のアドバイス聞いて守備職人とか作ったほうがいいですよ。あと仕事しろよマヂで。」
後ろから、耳元に向けられた声は聞き慣れた声であったが、1人と思っていた空間から急に声をかけられた為、焦って椅子から転げ落ちそうになる。
「うおっ!?アサシンかよお前。背後とんなや。ゴ◯ゴだったら、殺されてんぞ」
「ゴルゴは「命」取っちゃったら何も残りませんよ」
「なに、上手いこと言ったみたいなドヤ顔してんの、実は俺より絶対、歳いってるでしょ」
こんなおじさんおばさんのようなやり取りをしているが、見た目は美少女であるため、違和感が半端ない。
そんな見た目美少女は続けて話す。
「てか、大神様が仕事しろって伝えてこいって休みの私のところまで連絡してきましたよ。どんなヒドい仕事してたんですか?」
すると気不味そうに男が答える。
「あの爺さん見てたのかよ。てか、アナタ休みって言うけど急に有休とか言って休んだよね。アナタ完全週休2日制で休んでて、有休も月2で消化してるけど、ワタシイマ21連勤デスけど。ファミレスの店長やないんすよ」
「私に働けと!?パワハラで大神様に訴えますよ。」
最近の新入社員の若者と管理職をみているような構図となってきたので話をすり替える。
「てか、働いてるよ。今日もおっさん5人異世界にちゃんと送りましたよ」
しかし、ドヤ顔虚しく、すぐに指摘を受ける。
「嫌々、最後のおっさんまでちゃんと送らないとダメですよ。」
美少女の怒った顔は堪らんが正直ウザって気持ちが勝ってしまっているため、適当に言い訳をする。
「あれは、石積みポイントを稼がせてるのよ」
「石積みポイントってなんですか?」
「その名の通りよ。石積みが上手くできたらチート1個乗せて上げようと思って。笑」
「それ大神様に怒られるやつじゃないんですか?」
「いいのいいの。そのへんの匙加減は任されてるから。」
大丈夫か?という不安と本当にある程度の権限を持たされていることを知っている者からすると、話を聞きながら、たまたま石積みとかに付き合わされた召喚者に憐れみをもつのであった。




