仕事①
「めんどくせぇ〜」
1人の男が机に肘をついて気怠そうに呟くが、その1人しかいない空間には帰ってくる言葉はない。真っ白な部屋の中にテーブルと椅子が置いてあり、見た目だけなら3者面談の雰囲気であるが、そこには男しかおらず、副担任や生徒、保護者らしき人の気配はない。
しかし、それでも男の独り言は続く。
「まぢでめんどい。てか、最近おっさんばっかやないかい。流行ってんのか?どこの神様が殺してるんや?そもそも、死んでんのに異世界に行けるって言ったら喜びすぎだろ。神様のチョイスわからんて。てか、立て続けにおっさんと話しててもつまんないんよ。そろそろ美少女こんかい。」
そんな期待を込めた独り言は虚しく、光りに包まれて対面の椅子に現れたのはまたしてもおっさんであった。
「えっ、ここって何処ですか?私もしかして死んだんですか?」
戸惑ったおっさんが尋ねるも、男はなぁなぁに答えた
「死にました。ここは異世界召喚への窓口になります。取り敢えず、今日は窓口閉まるんで明日まで三途で石積みしてて下さい。はいっ(パチン)」
おっさんは戸惑いながらキレそうになるが、男が手を叩いた瞬間、次の景色は石だらけの河川敷となった。
まさかあれが神様かと思いつつ、どうしょうもないので石積みを始めるおっさんであった。




