↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/46

みー太郎との出逢い

 みー太郎は男の子です。

 一方、前に書いた阿久根駅のミーちゃんは三毛の女の子です。

 だけどみー太郎は、ミーちゃんに顔がそっくりで雰囲気も似ているので、みー太郎と名付けました。

 みー太郎は白にキジです。

 出会ったとき、みー太郎は職場の駐車場の辺りで暮らしているらしく、ある朝、車を止めると、待ってましたとばかりに近づき、みゃーといいながらすりすりしてきました。

 やけに人懐こい仔ですが、見かけは明らかに野良猫です。白い部分が薄汚れています。

 あまりに人懐こいので、多分ここで、いろんな人におねだりなんかして、食べ物をもらったりしていたのでしょう。

 私は子供の頃から、再々、野良猫と仲良しになります。

 だから案の定、みー太郎ともすぐに仲良しになり、それから毎朝、駐車場に車を止めるたびに、みゃーとやってきて、私にすりすりしていました。

 そしてみー太郎は、駐車場だけではなく職場の玄関辺りにもよくいて、朝、職場へ行くと、

「みゃーみゃーみゃーみゃー」と、玄関で出迎えてくれることもありました。

 それから毎朝毎朝、みー太郎と「みゃー」「みゃー」「みゃー」「みゃー」とあいさつを交わし、時々昼休みにみー太郎に会いに行くと、玄関脇の陽だまりで、気持ちよさそうにごろんと昼寝をしたりしていました。

 とても可愛い猫なので、職場でも話題になり、連れて帰ろうという人もいました。

 だけど段ボールに入れたりすると、とても嫌がり、ぎゃ~~と言って逃げてしまいます。

 だから簡単には連れて帰れません。


 だけどその職場は、近く移転する予定でした。

 するとみー太郎はどうなる? 

 どうやって生きていく?

 心配になった私は猫飼いたい病を発症し、それで移転直前、みー太郎を保護することに決めました。

 だけどこの仔は逃げるので、簡単には保護できない。

 それで、自宅からロックのかかる頑丈なケージを持ってきて、雨に濡れないよう、職場の玄関近くの、軒のある場所に置きました。

 そしてキャットフードとか猫缶とかを入れておきました。

 とりあえずそうやってみー太郎がそこを「食事の場所」にしてくれたらいいと思ったのです。

 そしてある日、みー太郎がそのケージの中でキャットフードを食べていたので、ケージを閉めようとしたら、警戒してすぐに出てしまいました。

 そういう具合で、みー太郎はなかなか保護できません。

 そして移転の日が迫り、その時点で職場の玄関には引っ越しのトラックが出入りし始め、みー太郎にとっては異様な雰囲気だったと思います。

 そういうこともあり、朝行ってみても、警戒してみー太郎は出てきません。

 どこかへ行ってしまったようです。悲しかったです。

 だけどみー太郎は、この辺を縄張りにする野良猫だから、住み慣れた場所にいるのがいいのかな? なんて思い、私もどうしようかと迷っていました。


 そして最後の日。その日は移転に伴い休業でした。

 私は最後のチャンスと思い、職場へ行きました。

(お願い、みー太郎、出てきて!)

 だけど引っ越しのトラックが何台もあるだけで、やっぱりみー太郎はいません。

 もうみー太郎はいない?

 だけど辺りを探すと、私を待っていたかのように、物陰から「みゃ~~」と、みー太郎が出てきました。

 それで私はケージの方へ歩き、みー太郎もついて来て、私は持っていた猫缶を開け、ケージのいちばん奥に置きました。

 でもみー太郎は警戒して、ケージには近づきません。だけど何日も食べてなかってのでしょう。

 それからみー太郎は(どうしようかな…)という感じでいたのですが、(やっぱり食べよう♪)という感じでケージに入ってくれたので、みー太郎の後ろ足が完全にケージに入った瞬間に、ケージの扉を閉めました。

 保護成功です!

 それから家へ連れて帰りました。

 ブラシを掛けたり、いろいろしているうちに、二週間ほどで本当にきれいな猫になりました。


  ミーちゃんみたいな猫、みー太郎君です。

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。