「ミーナ、村の子供たちと遊ぶ! 〜猫たち保護者になるの巻〜」
村に春の気配が漂ってきた、とある日のこと。
ミーナは朝から元気いっぱい。
「今日は村の子供たちと遊ぶのです!!」
そう宣言して、ぱたぱたと庭を飛び出した。
そして――
当然のように、その後をぞろぞろついていく影がある。
トラ
クロ
しろ
そしてその他、個性が強すぎる猫たち一同。
しろ《今日の任務:ミーナ見守り》
クロ《護衛対象、危険に近付けない》
トラ《という名目で遊ぶ!》
……そう、猫たちは完全に保護者気分!?なのだ。
◆ 子供たち、テンションMAX!
村の広場には、すでに子供たちが大集合していた。
アニー:
「ミーナちゃーん! こっち!」
リック:
「今日は鬼ごっこする?」
ミーナの目が輝く。
「するのです!!」
――が。
猫たち、ぴたっと横並びで仁王立ち。
トラ《危険をチェック》
しろ《地形確認》
クロ《逃走ルート確保》
アニー:
「……なんか、猫さんたちの視線がすごいんだけど……」
リック:
「こ、こわい……守られてる感じがする……!」
猫たちは完全にSP。
子供たちは半分わくわく、半分緊張。
◆ そして最初のトラブル
鬼ごっこ開始!
走る!
走る!
叫ぶ!
笑う!
――そして。
ドン!!!
アニーとリックが見事に雪崩のように転んだ。
ミーナ:
「だ、大丈夫なのですか!?」
アニー:
「だ、大丈夫……だけど……」
そこで猫たち。
即・出動。
トラ《現場検証》
クロ《怪我確認》
しろ《原因、石》
石がちょこんと転がっている。
しろ:(と、言わんばかりに石を前脚でコロコロ)
アニー苦笑。
「猫さんたち、仕事が真面目……!」
◆ さらにトラブルは続く!
次はかくれんぼ。
リック:
「じゃあぼく、数えるね!」
「いーち、にーい……」
みんな散る!
ミーナは草むらの裏へ。
アニーは木の後ろへ。
そして――当然、猫たちも散る!
クロ《見張りポジションへ》
トラ《敵情視察》
しろ《監督官》
リック:
「じゅう!! 見つけにいくよ!」
……
3分後。
リック:
「……誰も見つからない」
広場を見渡すと…
ミーナ→猫3匹に囲まれて守られている
アニー→トラが前でフタしてる
他の子→猫が壁を作っている
リック:
「これ反則~!!」
ミーナ:
「猫さんたち、守りすぎなのです!!」
猫たち:
《任務遂行》
◆ そして最大のトラブル勃発!
お昼が近づき、みんなで小さなお弁当タイム。
パン
果物
クッキー
そして、
ミーナのトマトスープおにぎり(ルーク作)
(※ルークの魂がこもっている)
子供たち:
「おいしそー!」
猫たち:
《……》
猫たちの視線、
一点集中。
ミーナ:
「これは……分かるのです。
これは……」
トラ《う……ま……そう……》
クロ《匂い、幸せ》
しろ《精神攻撃……》
猫たち、理性崩壊寸前。
アニー:
「ちょ、でも食べ物はあげちゃ――」
ポンッ!!!
トマトボール(※おにぎり)が転がる。
猫たち:
\スイッチON!!/
――大暴走。
――追う猫。
――逃げるおにぎり。
――叫ぶ子供たち。
――走るミーナ。
村の広場、再び戦場に。
◆ そして、奇跡的な結末
ころころころ……
最後にスッと止まった先。
ミーナの手の中。
「……捕まえたのです!!」
ミーナの勝利!!!
村の子供たち:
「おおおおおお!!」
猫たち:
《ぐぬぬ……》
しかし次の瞬間。
ミーナはニコっと笑って、
おにぎりを三つに割って、
「みんなで食べるのです!」
子供たち:
「えへへ!」
猫たち:
《……!》
しろ《仲良く、が正解》
クロ《理解》
トラ《幸せ……!》
みんなで
少しずつ分けて
笑顔で食べた。
――それだけで。
広場はもう
とても温かい世界になっていた。
◆ 帰り道
夕方。
ミーナは猫たちと帰る。
ミーナ:
「今日は楽しかったのです」
トラ《任務成功》
クロ《守り切った》
しろ《でも反省点:やりすぎ》
ミーナ笑う。
「猫さんたちは……やっぱり優しいのです」
猫たちは胸を張るように尻尾をぴんっと立てた。
そしてグランフィード家の夕暮れには、
笑い声と幸せだけが残っていく。
――今日も、世界は温かい。
今日の結論。
猫たちは最強の保護者であり、
いちばんのトラブルメーカーでもある。
でも――
だからこそ、
今日もみんな、幸せなのだ。




