エリーゼとの面会
さて、面倒なものはエドワードに押しつけたしエリーゼに会うから他の従者に言づけを頼まなければ。
すぐに会えることになりすぐさま俺はエリーゼに会いに行った。
「エリーゼ、カタリナ嬢の件はすまなかったな。」
「いえ、何事もなかったので。それよりも前のように会って話が出来るようになってよかったです。」
社交辞令だろうけれども手遅れな雰囲気じゃないようでよかった。もし駄目だったら今でも娘にデレデレな侯爵にどんな目に遭わされていたことか。エリーゼと顔を合わせに行くだけで殺気飛ばしてくるからなあの人は。そういえばいつもその後に夫人に引き摺られて行ってたな。
「殿下、これからカタリナ様はどうなさるのですか?」
「ああ、彼女とは縁を切るつもりだ。それと取り巻きに成り下がっているあいつらも元に戻してやりたいと思っている。その・・・出来ることなら手伝ってはもらえないだろうか。」
「はい、私でよければお手伝いします。それで私は何を行えば?」
「ああ、まずはあいつらの婚約者達と話をしたい。場を用意してくれないか?」
「いつ頃がよろしいですが?」
「いつでもかまわない。段取りが出来たら言づけを頼む。」
「わかりました。ですが、その・・・今までカタリナ様と一緒にいらっしゃったときの仕事などあるのではないのですか?」
「大丈夫だ。時間になったらエドワードに押しつけてくるから。」
「まぁ!?それは大丈夫でよろしいのですかしら?」
「あいつなら大丈夫だ。今でも俺についてきてくれるからな。」
「今日はこれまででまた会いに来たいが構わないか?」
「はい。いつでもよろしいですわ。」
「そうか、ありがとう。それでは失礼。」
「はい、殿下、ごきげんよう。」
よかった。今日はなかなか良い雰囲気だったぞ。このまま行けば今ままでの悪い印象も打ち消していけるだろう。でもたまに変な感じの気配があったんだよな。エリーゼからのじゃないしなんだったんだろ?まぁそこまで害がある感じじゃなかったし無視していいかな。それよりも他に手をつけなきゃいけないことがあるし頑張らないと。
エリーゼに頼んで取り巻き達の婚約者達からすぐに廃されないようお願いする機会は作れたし取り巻き達の方も手を出し始めるかな。とりあえず俺の仕事が溜まってるからあいつらも溜まってるだろうし始めはそこからついてみようかな。どれくらいあるか明日にでも学園で見てくるか。
今日はとりあえず残りの書類でも片付けるかな。
あれ?でもなにか忘れているような?まぁすぐに思い出せないんだしそこまでのことじゃないだろ。
ガチャ
「殿下、やっと戻りましたね!殿下の仕事なのですから自分一人に押しつけず殿下自身が責任をm・・・」
ギィ バタン
忘れてた。そういやあいつに仕事押しつけた上に話の途中で部屋を出てったんだんだよな。このまま部屋に戻ったら確実に説教だな。まぁあいつの説教はぐだぐだぐだぐだ無駄に長いからもう少し時間を置いて時間が短くなるようどこかで時間調整をしに行くか。
自分、女性との仲直りどころか仲良くする方法すらよくわかりません。なので今回は書くのに時間がかかった上に仲を深める部分を省いちゃいました。
次回は別の方の視点で書きたいと思います。