8話 定例会
数日後…。
僕たちは食事を取り終え、食後の紅茶を飲んでいた。
「話があるんだが…」
「何?」
僕が皆にそう言うとエリナは聞いてきた。
「ここにいる女子四人には学校に行ってもらう」
「四人?」
ルナはそう言った。
「水月、お前は抜きで」
「やだ、やだ、儂も行きたい、儂も行きたい」
僕がそう言うと地主神の女、水月は駄々をこねた。
「じゃあ、わかった。お前も行っていいよ。ただし息子の面倒を見てよ」
僕はそう言った。
「当たり前じゃ」
地主神は嬉しそうにそう言った。
「入学手続きは済ませたし制服と教科書が直に届くから待っててくれ」
僕はそう皆に伝えた。皆が自由にお金を使えるように銀行での僕の口座からのお金の下ろし方を教えておいた。
「話は以上だ」
僕はそう言い席を外した。
夜になったので僕はエリナの部屋に行った。
「入っていいか」
僕は扉をノックして扉を開けた。
「………」
エリナは涙を流していた。
「どうしたんだ?」
僕がそう言うと
「何でも無い…。学校に行けるのが嬉しくて」
エリナはそう言った。
「良かったな」
僕はそう言い、エリナの頭を撫でた。
「そういえば婚約指輪どうする」
僕はエリナに聞いた。
「んー、買ってくれるなら欲しいけど」
エリナはそう言い、モジモジしていた。
「じゃあ、明日、一緒に買いに行くか」
僕はエリナの部屋を出て自分の部屋に戻った。そのまま自分のベットで寝てしまった。
次の日の朝になった。
僕は今日、エリナと一緒に婚約指輪を買うため身支度をしていた。
準備が出来たので王都の宝石店に向かった。
エリナと手を繋ぎ歩いていると宝石店にあっという間に辿り着いた。
「いらっしゃいませ」
僕たちが店に入ると男の店員が僕たちにそう言った。
僕とエリナはダイヤモンドの指輪が並んでいたショーケースを見ていた。
「お客様、何かお気に召すものはございますか?」
店員にそう聞かれた。
「婚約指輪を探しているのですが、何か良い物は無いですか?」
僕はそう言った。
「これはどうでしょう?」
「一カラットのダイヤモンドで有名ブランドの婚約指輪です」
店員はそう言った。
「これいいな。エリナはどう?」
僕はダイヤモンドの婚約指輪を見てそう言った。
「高そうだけど大丈夫なの?」
エリナは心配そうにそう言った。
「大丈夫だよ。着けてみなよ」
僕がそう言うとエリナは指輪を着けた。
「似合っているじゃん。これにしよう」
僕はそう言い、指輪を買おうとした。
「値段は?」
「五百万グレースです」
僕が聞くと店員はそう答えた。
買えない訳ではないが高い。エリナは不安そうに僕を見つめてきた。
「よし、これを買おう」
僕は男気を出してこの指輪を買った。
僕とエリナは婚約指輪と結婚指輪を買い、家に戻った。
後日、シエラとも婚約指輪と結婚指輪を買いに行った。
婚約指輪を買ってから1週間が経った。。
二日前に学校に通うための制服、教科書が届いた。
今日、学校に登校するのでみんな準備をして家をでたので僕は一人で留守番していた。
エリナ達がこれから通う学校は女子校で古くからある伝統のある学校だそうだ。学校には学生寮があるので一応借りていた。家に帰ってもいいし、学校の寮に泊まってもいいと話し合った。
学校は特殊な学校のようで年齢が不問で色々な人がが通っているらしく息子を学校に連れて行っても良いそうだ。
ルナは容姿が幼いので魔法で十六歳ぐらいの容姿に変えた。アリアは年齢は二十歳だがエリナ達と同じ学年で入ることになった。
極悪人が収容される監獄に一人の男がやってきた。その男の名は迦楼羅。八部衆の一人。
「お前は誰だ?」
真っ暗闇の大きな部屋に誰かが入ってきた。
「あなたをここから脱獄させるために来ました」
「この俺をか?」
「ええ、そうです」
大男は鎖に繋がれており脱走できなくしてあった。
「目的はなんだ?」
「あなたには王都で暴れてもらいたいのです」
男はそう言った。
「分かった。暴れてやる」
「交渉成立ですね」
男はそう言い、魔法で鎖を壊した。
今日は、黒十字騎士の定例会のため、僕は家を出て向かった。
「よく集まってくれた」
僕らは席につき、王は僕らにそう言った。
黒十字騎士は全部で十一人だが今回は六人集まった。
「今回は全然集まってないじゃねーか」
ドレイク・シャンドラーはそう言った。
「そうね」
ソフィア・ヴァンダーウオールはそう言った。
「おい、ソフィア懐かしいな。早く俺の女になれよ」
「ならないわ」
ドレイクにそう言われソフィアは拒否した。
「下品な話はやめてください。ドレイク」
眼鏡を掛けた女シャーロット・ランドルフはそう言った。
「冷てーじゃねーか。シャーロット」
ドレイクはそう言った。
「今日は脱獄したエルドラドについて話し合うためにあなたたちを呼びました」
気を取り直して眼鏡の女シヤーロットは話を始めた。
「エルドラドってあのエルドラドか」
ドレイクはそう言った。
「ええ。あの賢者殺しのエルドラドです」
シャーロットは答えた。
「誰かがそいつを見つけて殺すってことだろ」
褐色肌をした黒髪の女性、カミラ・オーウェンズはそう言った。
「その通りです。カミラ、あなたがやってくれますか?」
「いや、私は無理だよ。私、弱いもん」
カミラはそう言った。
「じゃあ…。ヨミ、あなたはどうです」
シャーロットは僕に聞いてきた。
「わかった。僕が引き受けよう」
僕はそう言った。
「話が早くて助かります」
シャーロットはほっとしている様子だった。
「私も引き受けよう」
フェリクス・ラストそう言った。
「分かりました。ではフェリクス、貴方にもお願いしますね」
シャーロットはそう言った。
「話は以上です。解散」
シャーロットにそう言われ僕たちは解散した。
辺りは暗くなり夜になった。エリナ達は学校から帰って来たので一緒に食事を取った。
「エリナ学校はどうだった」
僕はエリナの部屋でエリナにそう言った。
「楽しかったよ」
エリナはそう言った。
「そうか。それは良かった」
僕はそう言った。
「僕はもう寝るよ。おやすみ」
僕がエリナの部屋から出ようとしたら服の裾を掴まれた。
「どうしたエリナ?」
僕がそう言うと
「私にはしなくて良いの?」
エリナはそう言った。
「何を?」
「シエラとかにしているでしょ。変なこと。私にはしないの?」
エリナは僕の瞳をじっと見つめてきた。
「ああ、して欲しいのか?」
僕はそう言うとエリナの頭を撫でてエリナのベッドまでエリナの腕を引っ張ってベッドに座らせた。
「可愛いよ。エリナ…」
僕はそう言い、エリナを押し倒した。
僕はエリナの首元に顔を埋め匂いを嗅ぎ、キスして首にキスマークを付けた。
「んっ…」
僕はエリナの胸を揉み、エリナの首元から顔に向かって舌で舐めた。
「エリナ、もしかしてシエラに嫉妬しているな」
「そんなことない」
僕がそう言うとエリナは泣きそうな顔をしてそう言った。
「可愛いなエリナは。いっぱい可愛がってやるからな」
僕はエリナの頭を撫で、エリナの唇にキスした。
「ふんが、ふがふが」
僕はエリナの胸に顔を押し当て匂いを嗅いでいた。
「シエラみたいにおっぱいが大きくなくてごめんね」
エリナは悲しそうに言った。
「エリナ、僕はおっぱいが小さい方が性的に興奮するんだ」
「本当?」
「本当だよ」
「へ…、変態…」
エリナはそう言うが喜んでいる目をしていた。
僕は満足するまでエリナの胸に顔を押し当て匂いを嗅いだ。
「じゃあ、寝るか」
僕は終わるとそう言い、エリナのベッドで寝た。
「起きて」
エリナは僕の顔をぺちぺち叩いた。
「なんだ? エッチしたいのか?」
「違う」
「じゃあ、寝かせてくれ」
僕はそう言いエリナの身体を抱きしめて、僕の顔をエリナの胸に埋めた。僕はそのまま深い眠りについた。
寝ていたらいつのまにか朝になっていた。
今日は平日なのでエリナ達は学校へ行くことになった。
「パパでちゅよー」
僕はアリアに抱っこされていた息子を取り上げてそう言った。
「……」
息子は僕が取り上げると母さんの方が良いのか泣きそうな顔をした。
「そうか、ママが良いんだな」
僕はそう言うとアリアに息子を渡した。
エリナ達は学校に行ってしまった。僕は一人なので暇を持て余していた。
僕は暇なので街で買い物をしに行こうと家をでた。家の敷地内に誰かがいるようだった。
「誰だ?」
僕は敷地内にいる男に向かってそう言った。
「私は八部衆の一人、名は迦楼羅。王都転覆を狙う者。どうぞお見知りおきを」
僕がそう言うと男はご丁寧にそう答えた。
「僕に何の用だ?」
「あなたの風魔法の力が欲しいのです。ご同行いただけないでしょうか?」
男はそう答えた。
「断る」
僕はそう答えた。
「そうですか…。では、あなたには死んでもらいます」
男はそう言った。
「黒炎」
男はそう言うと無数の黒い炎を僕に向けて放った。僕はそれを避けた。
「魔力固定」
僕は右手を横に向けた。右手の指先から黒い魔力が黒い炎のように燃え、手を覆った。
右手に黒い大剣を出現させ黒い大剣を握った。空気中に漂う魔力を集め、自分の魔力を混ぜ合わせることで大剣を作った。
「死ね」
僕は黒い大剣の斬撃を浴びせようと斬りかかったが、男は携えていた剣で受け止めた。
「………っ」
僕は透かさず連続で斬撃を繰り出した。
「恐ろしい斬撃ですね」
男はそう言い、僕の斬撃を受け止めた。
「次は私の番です」
男はそう言い、剣を僕に目掛けて振り下ろしてきた。
「………っ」
僕は男からの斬撃を受けながら攻撃の機会を伺っていた。
「弱いですねぇー。さっきまでの威勢はどうしたんですかねぇー」
「もしかして剣が大きいから攻撃が遅いのでは??」
男はふざけたような言葉遣いで僕にそう言った。
「隙だらけですよ…。ほら」
僕の首元に剣先が当たりそうになった。しかし僕は傷つかなかった。
「がぁっ…」
僕の首に当たった剣は折れた。僕は風魔法で剣を防ぎ剣は折れた。
「少し私はあなたを見くびっていたようですね」
男はそう言い、折れた剣を捨てた。
「黒炎」
黒い炎は僕の方に向かってくるが僕はその黒い炎を大剣を振り風で切り裂いた。
「ううっ…」
僕はそのまま男に向かって走り、黒い大剣で男の心臓を貫いた。
男は苦しみ悶え、地面に仰向けに倒れた。
僕はその男をそのままにしておき、街に向かおうとしたら男は起き上がった。
「なんで…」
僕は驚いた。
「驚くのも無理も無い。私は一回死んだ。これはこれは恐ろしい剣ですね」
「どういうことだ」
僕は聞いた。
「人は死んだら魂が抜けていくら身体を治そうと人は生き返らない」
「私はね、心臓を治し、魂を作り出して蘇った」
「どうやって魂を作り出すなんて荒技できるんだ」
僕はそう言った。
「詳しくは言わないが、心の型枠を作って自分の過去を詰め込んでパラレルワールドのもう一人の自分を殺すことで魂を作り出した」
「信じるか信じないかはご自由に」
「はは、おもしれえ。次もまた同じ荒技できるかな」
僕はそう言い、黒い大剣で男に襲い掛かった。
「お前はなぜ襲いかかる。そのまま死んだふりをしておけば良かったのに。僕を街に行かせたくない理由でもあるのか?」
「あなた、勘が良いですね。街は今、エルドラドが暴れまわっていますよ」
「お前がエルドラドを脱獄させた張本人か」
「そうです。よく分かりましたね」
男はそう答えた。
「僕を足止めしてどうする」
「彼はまだ脱獄したばかりで本調子ではなくてね。あなたにすぐ殺されてもこちらとしては堪ったもんじゃないんですよ」
「そのための足止めか…」
「ええ」
男はそう言った。
「死ね」
男は動かずにいたので僕は男に向かって剣を振り下ろした。
「何っ…」
男は振り下ろされた。しかし男の肉体には傷がつかなかった。男の身体は黒い炎となった。
「どうやら私はあなたに心臓を突かれたおかげで新たな力を手に入れる事が出来たようですね」
「これで私は無敵だあああああ」
黒い炎が僕に降りかかる。僕はそれを剣で振り払うが男は僕に向かって走り、隙をついて僕の首を手で締めてきた。
「があっ…」
僕は首を掴まれそのまま地面に倒された。
「死ねえ」
男は大量の黒い炎を僕に浴びせた。
「失せろ」
僕は剣で男を振りはらった。
「私にはもう斬撃は効きませんよ。ヒヒヒヒヒ」
黒い炎で僕を威圧する。
「でも、もう足止めはしなくても良さそうですね」
「またいつか会いましょう」
男は煙玉を使い、辺りは黒い煙で真っ暗になった。
「逃げたか…」
辺りの黒い煙は無くなり僕はそう言った。