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献花と調査のための旭川紀行:旭川女子中学生いじめ凍死事件を追って  作者: 朝木深水
『娘の遺体は凍っていた』から事件を読み解く
19/33

何故、永山中央公園なのか?

お母様

『体育座りをして、それが横に倒れた感じのような雪痕』


 小児性愛者の場合は、遺体を無造作に遺棄することがよくある。奈良小一女児殺害、カルロス・ヤギ、千葉県東金市女児殺害、栃木女児殺害、松戸女児殺害、新潟女児殺害などなど。

 そもそも彼らは、被害者を自宅などに連れ込んで犯行を行うことが多い。そのため、遺体を処理する必要に迫られる訳だ。

 しかし、遺体を完全に始末出来る状況であっても、何故か自宅前などに遺棄することが多い。

 小児性愛者はメンタルが弱く不安定なため、冷静に時間をかけて遺体を処理するだけの胆力も粘り強さも持ち合わせていない。

 そのため、後先考えず、安易な手段で遺体をその辺に遺棄するという愚を犯すのである。


 尤も、自動車などの運搬手段がない場合もある。


 では、今回のケースはどうであろうか。

 人目に付きやすい近所に遺棄したという点では、上記の事件とも共通する。

 しかし、公園の前に住んでいるのでなければ、明らかに自動車を使用しているであろう。この時点で、18歳以上の者が遺体遺棄に関わっていることになる。


 自動車があり、周囲に遺棄する場所が幾らでもあるのに、何故犯人は、永山中央公園を選んだのか。

 お母様の証言は、遺体を抱えて、そのまま地面に下ろしたことを想起させる。

 歩いていて倒れたとすると、体育座りのようにはならないだろうし、雪の上に座っていたとも考えにくい。

 遺体には傷や損傷もなく、ある意味で丁寧に扱っているという印象を受ける。遺体に対する畏怖、恐怖心を感じさせる。遺体を遺族の許に返したいという心理によるものではないだろうか。

 14歳の少女とはいえ、重たい遺体を運ぶとなると、男性の可能性が高い。

 下側の腕の位置は、またリュックやメガネの状態はどうなっていたのか、気になるところだ。


 以上の点から遺体を遺棄した犯人は、元々は犯罪とは縁のない一般市民の成人男性ではないだろうか。

 ではどのようにして、一般の成人男性が遺体遺棄に関わることになったのか。

 そして、実際に亡くなった場所はどこなのか。

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