我らはメイド部隊、ティーパーティ
何故、彼女達がメイド服なのか…それは少し時を遡る。
『今年も始まりました!!第6回世界大会予選!!いや〜、今回も…』
そんなアナウンスがセーフティエリアに流れている頃、四天王であるヒイナ達は悩んでいた。
「ねぇ、本当にこの格好で行くの?」
「ん?何か問題でもあるのか?」
ヒイナは恥ずかしそうに頬を赤く染めて、グリスに聞いたが当の本人は何とも思っていないようだ。
「ネイルは?」
「私は敵に姿を余り晒すことはないので問題ないですね」
ネイルの返答に諦め「アオユキは…」と思い横目に見ると…
「フリル、カワイイ…♡」
そう言って瞳を輝かせながら、裾のフリルを揺らしていた。
「なんで誰もメイド服を恥ずかしがらないのッ!?」
そう、彼女達がメイド服を着る理由…それは
「「「見た目のインパクトが欲しい」」」
「だから、なんでメイド服なの!?他に何かないの?」
その答えに納得していないヒイナはグリス達に問いただす。
「そんなこと言われてもな〜、このユニークアイテムは運営側が良かれと思ってくれたんだぞ?」
「うぅ…」
「それに、かわいいから、これが良い…」
「ううぅ…」
「まぁ、ヒイナさん。この大会中だけですから…ね?」
「分かったよ…」
ネイルに宥められ、ヒイナはしゅんと大人しくなる。
このメイド服は先程もグリスが言ったようにユニークアイテムだ。
その名も〘ティーパーティ:シリーズ〙で、他には執事服があったりするのだが…4人には全員が女性と言う事もあり、メイド服しか届いていない。
また、〘ティーパーティ:シリーズ〙共通の能力として、全ステータス上昇のバフがかけられる。
そして何より、見た目がかなり可愛らしいのでアオユキが頑として「コレがいい」と、瞳に涙をためて譲らなかったというが1番の理由だ。
それにしても…
「ヒイナさん、何でそんなに嫌なんですか?」
「だ、だって予選と大会はテレビで生放送されるんだよ?」
その言葉にネイルの表情が一瞬ピクリと止まり、次の瞬間には顔を真っ赤にしていた。
「な、なななッ!?前回の大会は放送など…」
「…うん、今回が初の試みらしいよ」
どうやら、自分は敵に姿を晒さないからと安心していたが、テレビで放送されると聞いてからは急にもじもじし始めるネイル。
「ん〜…あ、そうだ!!なんかこの四人で競わないか?例えば…そうだな、キル数対決とかどうだ?」
「いいけど…」
「特に異論はないです」
「OK」
全員可決…これにより、グリスの悪巧みが完了した。
「じゃあ、最下位の罰ゲームは本大会までずっとその恰好な」
その言葉により、予選大会は激化していく事になった…
フユルトさんの守備範囲は広いですよ…




