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アイビス!  作者: フユルト
第三章 いざ、銃撃戦へ
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アイビス社編集&宣伝部〜何故皆世紀末なのか〜


ここは、バトル・フロンティアの中央に存在する八角形の形をした場所…【セーフティエリア】から転移ゲートで行く事ができる【戦場エリア】…通称、世紀末エリアとも言われている場所だ。


その名の由来は、やはりそこではチートやバグ技を使用しない限り“何でもあり”というルールだからだ。


勿論、他のエリアでも“何でもあり”なのだが、世紀末エリアはたった1つの特殊なルールにより、その度合いが違う。


そのルールとは…倒された敵から武器やアイテムが少なからずドロップする事にある。


ただし、ユニーク装備…つまり、イベント限定アイテムや、この世界に1つしか存在しない物は落ちないが、それでも強力な武器や高価なアイテムを落とす事がある。


落とす物の条件は、セーフティエリアにある【保管庫】に入れたアイテムや、インベントリ内の物、自身が所持している物が該当する。


どうしても落としたくない物がある場合は、保管庫の設定でドロップしない物を選べるが、それを持ち出したら解除されるし、選べると言っても5つまでだ。


なので、倒すと大抵1つ以上はレアな物が落ちてしまうので、他のエリアとは違い、ここでは遠方からの狙撃、物陰から山賊の様な奴等が「キエェーッ!!」と雄叫びを挙げて奇襲してくる頻度が何十倍にも膨れ上がる。


そして、世紀末と言われる1番の理由は、此処では強者と弱者の立場が入れ替わるというところにある。


と言っても、別になにか特別優遇される訳ではなく、ただ単純に“初期装備はドロップしない”というだけ…つまり、初心者は失う物が何もない状態なのに対して、上級者は失う物ばかりの状態になっている。


しかし、そんな状態なら上級者が誰も寄り付かなくなるのではないか?と心配する者も居るだろう。


だが、今この瞬間にも上級者は戦場エリアに赴いている…それは何故か?



理由としては3つある。



1つ目、この戦場エリアは1時間以内であれば何度でも再挑戦できること。


意味が分からない人も居るだろう…簡単に言うと、〘自分を殺した奴を倒して取り返す事ができる〙と言う事。


この戦場エリアで倒されるとアイテム…遺品をドロップする。しかし、自身を倒した相手に復讐すると、そいつが持っていた自身を問わず、他のプレイヤーの遺品も全て自分に渡るのに加えて敵のドロップも普通に起こるので、リターンが大きいことも挙げられる。


それに、この戦場エリアはキルされたり、専用の帰還ゲートによる転移以外の方法で途中抜けすると、遺品が全て持ち主に返還される為、時間内であればまだ居る可能性があるし、運が良ければ個人的事情で抜けて返還される事がある…所謂、博打だ。




2つ目は、最後まで生き残った時の報酬…もあるが、ただ単純に敵からレアアイテムを奪う快感に侵されているだけだと思う。


俗にいう、「最ッ高に■■ってやつだ!!」とか「お前は俺にとってのATMなんだよッ!!」「汚物は消毒だ〜」といった風に上級者は敵をレア武器で殺戮、蹂躙する事で快樂を得る。


初心者は「恐れるものはなにもないッ!!」「突撃ーーッ!!」「バンザーイッ!!」という、ゾンビアタック戦法が実行しやすい…(というかしない奴は居ない)その結果、強者に対して『弱者に倒された』という屈辱を与えて快感を得る。


…ちなみに報酬は参加者の合計ランク✕100ゴールドの資金とそれに見合った武器やアイテムを貰える。(ユニークアイテムも偶に出る)




最後は人によって分かれるのだが、大会近くになると決まってバトル・フロンティアの上位4名だけが所持している、【四天王】の称号を得たプレイヤーが現れる。


なんでも、この四天王達は大会の豪華報酬であるレア武器やアイテムを大量に所持している事は最早周知の事実。


その価値は測り知れず、皆が血眼になり血反吐を吐いてでも探し出そうとする。


しかし、今の一度も四天王に勝利したプレイヤーは存在しない。


その事実を確かめる為、我々アイビス社編集&宣伝部は、大会ヘ出場し、四天王達との激戦の末、惜しくも5位以下となったある3名のプレイヤーへと、インタビューをおこなった。




アイビス社編集&宣伝部:

大会、惜しかったですね?



大会順位:5位

「…何処に私が勝つのに惜しい要素があったのか、小1時間程問いただしたいですね」


彼はそう言うと、本当に実行に移してきたので退散。



後日、別の人物へのインタビュー


アイビス社編集&宣伝部:

いや〜、激戦でしたね…



大会順位:6位

「激戦…?あの一方的な戦闘を激戦と言っていいのでしょうか…というか、私は後ろから首をナイフで掻っ切られただけなんですけど、それって戦闘じゃなくてただの脇役の死ですよね?それに…くどくど」



…この後、3時間程彼女を慰める羽目になった。





更に翌日、また別の人物へのインタビューをおこなった。

備考:今回は問い詰められたり、泣かれたりしても良いように我々は質問を何度も見直し、なるべく当たり障りがない内容へと変更した。


アイビス社編集&宣伝部:

いや〜激戦の末、惜しくも7位になってしまいましたね〜。どうですか、今の感想は?



大会順位:7位

「おい表出ろや、ぶっ■ろしてやる」



我々は彼の気迫により退散した…それにしても、何故あんなに般若の様な顔をしていたのだろうか?当たり障りのない内容の筈なので、彼がきっと情緒不安定だったからに違いない。




:アイビス社編集&宣伝部



コメントやポイントを与えると、フユルトさんは餌付けされた動物のように喜びます。(/ω・\)チラッ

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