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アイビス!  作者: フユルト
第一章 囚われの少女
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ショータイム

や、やっと盗賊との戦闘…

ビルドワールド内で日が昇る少し前…現実では朝の4時頃だろうか、そんな時間帯に監視塔で辺りを警戒している男が二人いた。


「なぁ、いつまでこんな事させる気なんだ?お頭は…」


「そんな事知るわけないだろ?いいから、監視を続けろ」


そう言って巨漢の男はその場を離れようとし、叱られた男は「へいへい」と気だるそうに返事をした…


その瞬間、森の奥から一本の矢が飛来して巨漢の男の頭に当たると同時に、男の頭が弾け飛んだ。


「ヒッ!?あ、アァ…」


もう一人の男は青い顔をしてパニックに陥っていた。


それもその筈、つい先程まで話していた仲間が今では首のない死体になってしまったのだから。


それでも、必死に倒れ込まないよう堪えていた。今倒れればもう二度と恐怖で立てないと本能でわかっているのだ。


だがそれも、背後から現れたフードを被った人物に首を切り裂かれるまでの事だった。


その後に残ったのは、赤いエフェクトとなって消えた死体とフードを深く被った少女…ヒイナだけだった。


―――5分程前…


盗賊のアジトにほど近い森の中で、ネイルとヒイナはもう一度作戦を確認していた。


「とりあえず、監視塔にいる一人を私の狙撃で仕留めます。ただ、監視塔にはもう一人いる可能性があるのでヒイナさんは残りを速やかに排除してください」


「万が一騒がれると面倒だからね」


ネイルは事前に監視塔に居る人数をいつも数えており、必ず監視は二人以上で行うことを知っていた。


「その後は、真下にある壁で囲われた施設の中に潜入してください。恐らく規模からして、人数も多く一番警備が厳しいですけど・・・まぁ、貴方なら問題ないですかね」


一瞬だけヒイナを心配したが、彼女の新しいスキルの性能を知っているのもあるが、一番大きいのは彼女自身のプレイヤースキルだ。


「私は大丈夫大丈夫。それに〘バトル:フロンティア〙で鍛えてきた暗殺スキルがあれば、人型なら大抵は問題ないよ…それに」


「相手は銃を使ってこないからね」と言って、ネイルに対してウィンクをするヒイナ。


そんな相棒の姿に安心した様な呆れたため息をついたネイル。




「「それじゃあ…」」


そう言って二人は立ち上がると、お互いに異邦人のローブに付いているフードを被って《認識阻害》を発動させる。


「「ショータイム」」


そうしてネイルは森から、ヒイナは監視塔へと自身の仕事を始めた。




次回はヒイナちゃんの暗殺という名の殺戮ショーが開幕します。


お楽しみに〜

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