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学者と弟5 貸出し期限の消失
学者と弟子 5
返却期限は気にされなくて
良いですよ。
読んで貰うのが一番ですから。
と谷の司書の責任者らしき人物の言葉に、顔を輝かせた師は飛び上がらんばかりであった。
他の司書たちも異存がないのか、にこにこ笑って頷いてるのを見て、私一人
が取り残されたような気分になったのは言うまでもない。
「こんなに沢山、研究室にだって入りませんよ!?貴方授業の為の書籍だってあるんですから!」
思わず強い口調になったが、師は肩をすくめて、耳を押さえるフリをする。
それなら、と
半ば悪魔の囁きのように、谷の責任者が提案した。
本館の空き会議室に預かってもらいましょう、
と。
師は荷馬車の準備に駆け出してしまった




