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【97本目】プロメテウス(2012年・米)

 剛力さんの吹替、芸能人にしてはまだ聞ける方だと思う。


 エリザベスに合ってたかはともかく。




【感想】


 【エイリアン】シリーズの久々の新作にして、第1作の前日譚となる作品です。


 これまでジェームズ・キャメロンやデビッド・フィンチャーなどシリーズごとに監督が変化してきた【エイリアン】シリーズで、第1作を手掛けたリドリー・スコットが再びメガホンをとることも話題となった映画です。


 2012年、2013年の映画賞では、アカデミー賞、英国アカデミー賞両賞の視覚効果部門を含む様々な映画賞にノミネートされました。




 冒頭のシーンだけを見ても、この映画がかつての【エイリアン】のファンに捧げられた映画であることは異論がないことでしょう。


 【スター・ウォーズ】や【未知との遭遇】のブームの中で【宇宙にロマンなんかない】というテーマを掲げて上映されたのが【エイリアン】だったわけですが、この映画は正しくそのテーマをなぞっているといえます。




 タイトルおよび劇中に登場する宇宙船の名前の【プロメテウス】とは、人類に火を与えたギリシア神話の神を指しますが、この映画では正に文明を与えた存在への探求と、その結果がテーマとなっています。


 リドリー・スコット監督がインタビューで【人類とそれを造った神々との関係性の物語であり、テーマは神に逆らったらどうなるか、ということ】と語っています。傑作【ブレードランナー】で、人造人間に【自分は何者なのか】というテーマと向き合わせ、その結果創造主の人間たちと戦わせたスコット監督らしいテーマの映画と言えるでしょう。


 


 まず主人公たちのチームが【人類の起源は宇宙にあった】というロマンあふれる目的で宇宙の見知らぬ星へと旅立つ、というていで始まるので、序盤の雰囲気は【エイリアン】的なホラーシリーズというよりかは、どちらかというと【スター・トレック】などの宇宙冒険ものに近いです。アンドロイドのデヴィッドのキャラクターも(表面上は)スポックやデータに近いですし。


 それ故に地球に帰るつもりだったのにマザーに嫌々調査に行かされたあげく、エイリアンやマザーの指示など、度重なる理不尽に巻き込まれ続け、完全にホラー映画の文脈でシナリオが動いていた【エイリアン1】とは、全く文脈がことなります。


 だからこそシリーズ通りに惨劇が起こる後半の展開は、言っては何ですが、よせばいいのに怪しい場所に首を突っ込んでいくバカップルみたいでしたねw尤もプロメテウス号のクルー(とスコット監督)にとって【人類の起源】は向き合うべき重大なテーマなので、エリザベスたちがそのテーマを解き明かそうとした結果勇み足を踏んでしまった、と考えるとまだ共感もできますが。




 テーマとなる【人類の起源】については、結局完全に明かされることはないまま映画は幕を閉じます。ただ中盤の「なぜ我々を造ったか?」「造れたから」という会話と言い、人類たちの父のはずの【エンジニア】が地球を壊すために宇宙船で飛び立ったりと、あまり大した理由などないという可能性がほのめかされているところが、 なんともこのシリーズらしい不穏さがあります。




【好きなシーン】


 エリザベスが自分にとりついたエイリアンを自分で摘出するシーンはある意味でこの映画で一番滾るシーンですね。歴代シリーズ見てたらこんな簡単にいく?とも思うのですが、あの荒業を自力でやってのけながらもその後も余裕で走り回る彼女は、間違いなくエレン・リプリーの系譜に位置する女性だったと思います(時系列的に彼女の方が先だけどw)


 同じ理由でラストでほぼ全てを失っても真実を解き明かすために旅立っていく姿もすき。




 あと、アンドロイドらしくいつも無表情だったデヴィッドが後半のジャガーノート号に乗り込んだシーンで宇宙人と宇宙に数ある惑星、その中にある地球のホログラフを見つけて子供みたいな笑顔を浮かべるのがほほえましかったですw

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