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【67本目】ふしぎの国のアリス(1951年・米)

 アリス映画のメジャーな作品を3本連続で紹介予定。




【感想】


 ウォルト・ディズニーが【シンデレラ】に次いでアニメ化した、ルイス・キャロルの児童小説を原作としたアニメーション映画です。


 ちなみに原作小説はそのまま【不思議の国のアリス】が正式タイトルですけど、このディズニーアニメ版は【ふしぎの国のアリス】が正式タイトルになっています(だから映画サイトとかで【不思議の~】で検索して引っかからないみたいなことが起こる)。




 1865年に著された原作の児童小説は、映画の最初期から何度も映画化されてきました。その中で最も有名なのがこのディズニーのアニメ映画版だと言えますが、この時点で同作の映像化としては7作目にあたります。


 ウォルト・ディズニーにはもう1930年代くらいから【不思議の国のアリス】のアニメ映画化の構想があり(この当時にミッキー主役で【鏡の国のミッキー】なんて作ってる)、1951年にようやく公開が実現しました。




 ディズニー映画だと【ファンタジア】みたいなクオリティの高い映画が1940年に公開された、みたいなのも「嘘やろ!?」って思うんですけど、この映画が1951年に公開されたって言うのも違う意味で「嘘やろ!?」ってなりますね。公民権運動やカウンターカルチャーの気風が前兆程度しかなかった時代に、あんなThat's シュールレアリスムみたいな絵面見せられて観客たちはどう思ったんだろうかwカラーリング的にもビビッドだし。


 実際に公開当時はあんましウケなかったらしく(前作【シンデレラ】と作風が違いすぎたのもあるらしい)、カウンターカルチャーの興った1970年代以降になってやっとシュールレアリスム的な映像が再評価されたらしいです。


 確かに【シンデレラ】などの苦労人が魔法によって報われる、というちゃんとしたストーリーのある物語の後だと、ぶっちゃけ本作の一人の少女の夢(妄想)を延々見せられるというだけのシナリオには戸惑いを覚えた人も多かったかもしれません。




 でもそもそもルイス・キャロルの原作小説が、従来の英国児童小説にあった教訓主義的な風潮を跳ねのける作品、として評価されてるって経緯があるんですよね。


それを考えると【ファンタジア】なんかでも特にストーリーとか無いパートがあったりするし、ウォルト・ディズニーがこの児童小説に魅かれた理由みたいなものが見えてこなくもないです。


 憶測でしかないですけど【ふしぎの国のアリス】には、アニメという映像文化を一度物語という概念から解放しよう、というディズニー社の意図があったのかもしれません。




【キャラについて】


 他のいろんなアリス映画見てると、アリスが元気で活発な少女として描かれてることに着目してしまいますね。違う映画では国とか時代の影響で、決して明るい性格としては描かれなかったりするので。


 性格の自由奔放さが、そのまま想像力に直結してる、という印象だし、そのまま好奇心の擬人化みたいなキャラクターなので、物語もテンポよく進んでいくのが心地よいです。




 またこれは原作小説にも言えますけど、喋るウサギだの意思を持ったトランプだのを当然のように受け入れる、少女特有の豊かな想像力と、それ故の何もかも受け入れる寛容さみたいなものも考えずにはいられないですね。




【好きなシーン】


 子供の頃この映画見てて、冒頭の穴に落ちて異世界へ入っていくシーンがめちゃめちゃ怖かったんですよね。これどうやって家帰るの!?みたいな(だからこそあの夢オチで逆に超安心した)。


 異世界召喚ものでも【レイアース】みたいにちゃんと元の世界に帰ってこれるパターンの方が自分は好きなんですが、この映画のプチトラウマが、そういう感情に影響しているのかもしれません。




 あとカキ君たちが愛らしく描かれてるから、セイウチが全部食べちゃうシーンそこそこ怖いなw

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