【138本目】ロボコップ(1987年・米)
階段を下りられないED209、当時としてはハイレベルのストップモーションで好き
【感想】
特撮ヒーロー映画でいきましょう。
【3】まで続編が作られる程のヒットを飛ばした上に、2014年にはリメイク作品も作られた映画です。
1987年のアカデミー賞では特別業績賞を受賞したほか、音響(録音)賞、編集賞にもノミネートされています。
犯罪集団の罠にはまって死んだ青年が、改造手術でヒーローに……と言われると、それこそ【仮面ライダー】をはじめとするヒーローものにありがちなシナリオです。
ただこの映画の特筆すべき点は、主人公の機械・ロボコップと、彼の素体となった刑事・マーフィとの間に明確な断絶があるという点ですね。
ロボコップ製造時にマーフィの記憶はきれいさっぱり消されますし、そもそもマーフィが公的には殉職扱いだし、彼の妻子もとっくにデトロイトから越してますし。
なので彼を作ったオムニ社の人間は誰一人として彼をマーフィとして見ないし、ロボコップも人間としてのアイデンティティを持てないので仕方なく機械的に犯罪を撲滅することでしか、存在意義を見出せない。
更に警察の親会社たるオムニ社で黒幕のジョーンズが権力を握ってからは、(オムニ社の人間に反抗できないようプログラムされてるので)その存在意義も失ってしまいます。
だからこそ、終盤で元同僚のアン・ルイス(ロボコップのことをマーフィとして見てくれる存在)と組んで、仮面を外してマーフィの顔を晒した状態で戦う展開には、ロボコップが人間・マーフィという一度奪われたアイデンティティを再びつかみ取ったかのようで熱かったですね。
サイコメガネのクラレンス率いる犯罪集団(親分がオムニ社の人間なので、退治してもすぐ釈放される)との最終決戦も、ロボコップとしてだけではなく、マーフィとして戦っているからこそのカタルシスがありました。
【好きなシーン】
中盤くらいの金玉銃撃されて悶絶しているチンピラがすっごいトラウマでね……
バイオレンスな映画だと金玉銃撃シーン自体はよくあるんですけど、この映画の場合銃撃の後痛がって悶絶しているシーンがすごい、こちらの仮想的な痛みを倍増させてくるんですよ……
タランティーノ映画とかでもたまに金玉ぶち抜かれるシーンってありますけど、そういうキャラって大抵その直後に死ぬか、強キャラなので痛がらないとかで痛がるそぶりを見せない場合が多いんですよね……
それ考えると、ヒーローものながらあそこまで痛そうなシーンを挿入する今作は、正に唯一無二って感じですね。
あと冒頭世界観説明のためにポップなニュース映像が挟まれるところは、やっぱり【スターシップ・トゥルーパーズ】の監督だな、って思わされますね。わりとディストピア感あふれるニュース流してるのにキャスターが平然と喋ってるあたりとか特にw




