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【132本目】ドラゴン怒りの鉄拳(1972年・香)

【感想】


 さてブルース・リー映画です。


 ブルースが70年代に主演を務めたゴールデン・ハーヴェスト配給映画5作のうちの2作目ですね。


 1作目の【ドラゴン危機一髪】から始めようかとも思いましたが、より香港映画、カンフー映画的なわかりやすさがある方のこっちを先にレビューしたいと思います。




 なお彼のトレードマークである【アチョー!】などの怪鳥音やヌンチャクアクションもこの映画からです。




 師匠である霍元甲(実在して、実際に毒殺説のある武術家なのね)の死の真相をめぐって、中国拳法の道場・精武館と日本人の虹口道場の間で発展する血で血を洗う抗争が、物語の軸になっています。




 単に悪者倒してスカッ!とする物語というだけではなく、20世紀前半の中国人の苦境をも描写した(別にそれが悪いわけではなく)プロパガンダ的要素を取り入れた映画でもあったといえるでしょう。




 で、序盤の日本人道場への殴り込み見てまず感じたことなんですが、やはりブルース・リーとジャッキー・チェンのアクションスタイルの違いというものを改めて意識させられましたね。




 僕はジャッキー・チェンからカンフー映画にハマったクチですけど、ブルース・リーのアクションはジャッキーのそれとは文脈からして全く異なっています。




 ジャッキーのカンフーアクションがアクロバティックで映像映えする動きを延々繰り返す【映画俳優のアクション】だとすれば、ブルースのアクションは最低限、最短時間の動きで相手を仕留める、正に【武術家のアクション】だと言えます(後ろの敵を裏拳一発で仕留めるところとかわかりやすいけど)




 ちなみに僕は確認できなかったですけど、門下生モブの中にジャッキーもいるみたいですね。




【好きなシーン】


 演者が戴拳道なんて独自の武道を編み出したもんだから知的なイメージがあったんですけど、この映画のブルース演じるチャンって結構バカっすねw


 いやバカは言い過ぎにしても感情で行動しすぎというか……




 序盤で虹口道場の挑発に思いっきり乗っかって殴りこみに行くのはまあスカッとするシーンでもあるのでいいとしても、精武館にいた日本人のスパイを情報聞き出す前に殴り殺したり、直接面識があるのにウーが誰か忘れたり……




 終盤で自首するチャンには自らが感情的に行動した責任を取ろうとする姿勢が垣間見られてよかったですけど、最後の最後でまたしても感情的に行動して……てしまうラストカットが良くも悪くも非常に彼らしいです……w




 そのほか、電話の修理工や車夫に変装して敵を欺いたり敵地に潜り込んだりするブルースの姿には、最近はやりの【舐めてたおじさんが殺人マシーンだった】系の源流みたいなものも感じなくもないです。

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