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猫、捕まる。

作者多忙のため、短め遅めで進行します。

 「はっ、はっ、はっ。(なんか、黒いの、揺れてる。)」


 コボルトなのか、ワーウルフなのかはわからないけど、そんなことを言っているのがわかった。

言語理解は優秀なようだ。

言葉がわかるなら、教会の場所でも聞こうかな。

とか、考えてたら不意に体が宙に浮いた。

今、見えるのは落ちたら死ぬと思えるくらい離れた地面。

どうやら、尻尾を掴まれて持ち上げられたようで、黒いの揺れてるは僕の尻尾のことだったようだ。

実際には、高さとしては1m弱といったところ。


「にぃーー。(降ろして、めっちゃ高いよ、これ絶対死ぬ高さだよ。)」


 僕の声に気付いたのか、さらに高く持ち上げて僕の顔に顔を近づけてきた。


「にぃーーーー。(だから、高い!高い!死ぬーーー!)」


 動揺した僕の顔に獣臭い息がかかった。

喰われる。

新たな恐怖が訪れた。


「にぃー。(食べないで、美味しく・・・ないよ?)」


「ふんっ!(なんか、肉、少ない。)」


 やばい、喰われる。

異世界着て30分持たず喰われるとかひどすぎる。


「はっふ!(とにかく、肉だ、持ってく。)」


 何とか、即死ではなさそうだが、食べ物として持ち帰るつもりのようだ。

少しだけ寿命が延びたが、喰われる未来は変わっていない。

逃げようにも、逆さまにぶら下がっているうえに牙も爪も届かない。

何か逃げる方法を見つけないと本当に異世界初日に死んでしまう。

とにかく、説得しよう。

まずは自己紹介から入って、仲良くなろう。


「にぃーにぃー。(僕は黒といいます。あなたは何というお名前ですか?)」


「わぅん。(さっきから、にぃーにぃー、腹減ってるか?)」


 あれ、もしかしなくても言葉通じてない。

言語理解って理解できるだけで、使えない?

これヤバい。

あと喰われるの待つだけ、普通こういう時はこいつしゃべったみたいな感じで驚くとこじゃないの!


 そして、絶望に暮れること数十分。

頭に血が行き過ぎて意識が遠くなってきた頃、少し開けた場所に村?のようなものが見えてきた。

それは、木で組んだ枠に葉のついた枝を屋根に見立てて載せているだけの雨避けにしかならない建物。

当然側面には何もないので外から丸見えである。

見える範囲には同族らしいのが20匹ぐらい見える。

中には背丈が半分にも満たないのがいるからあれが子供なのだろう。

服を着ているものがいないことから服という概念自体無いのだろう。

毛皮しっかりしてるし当然か。


 そんなことを朦朧とする意識の中で冷静に考えていたら、こちらに小さいのが駆けてきた。

小さいといっても4倍ぐらいありそうだけど。


何かお気付きの点がありましたらご指摘ください。

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