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第二話 明日は我が身
俺は輝實課長を恨んだ。
奴のいじめにも似たパワハラで、俺の同期4人はみんな会社を後にした。
このままでは俺もやられる。
部署の最年長となった俺に、輝實のクズが恩着せがましくいう。
「近藤君、君を係長に推薦しておいたからね。
今後は私のためにも一層頑張るんだよ」
即日、俺は部長に配置転換を直訴した。
しかし、現実は残酷である。
俺の思いは受け入れられることなく、部署はそのまま、係長への昇進が回避出来たのだけが幸いである。
しかし、輝實の口添えを断って昇進を回避した俺に、輝實のパワハラが一層ひどくなる。
明知の後釜に入った1年後輩の鬼塚は、輝實に負けず劣らずのクズだった。
輝實から振られた仕事を俺に丸投げしてくる。
文句を言おうものなら即始末書だ。
パワハラ上司が二人に増えた。
同期の友人達が皆会社を去り、俺は一人で飲むことが多くなる。
入社後6年が経過していた。




