023 第二十二話 嗅ぎつけられた時風
地下隠しドックにて・・・
大和
「時風を保有?一体どう言う事だ?」
シナノ
「時風ちゃんをこんな所にずっと置いておく訳にはいかないでしょ?見た所ここのドックは老朽化が激しいし、いつ崩れてもおかしくないのよ?それと、さっきも言ったように時風ちゃん達はテロリスト『紅い瞳』に狙われてるの、だから私のお父様の警備会社で保有しようって事になってるの」
ヒュウガ
「警備会社は国から旧軍時代の兵器は陸海空問わずに保有が認められているんだ、時風型を保有すれば会社の海上戦力が大幅に上がる、遠い外国に行くタンカーや運輸船を海賊から護衛するのには遠洋に行ける艦艇が必要なんだ」
飛龍
「『紅い瞳』の手に渡るなら我々が時風型を保有し、遠洋に向かわせて手を出せなくしてしまおうと言う訳です」
時風
「遠洋って・・・どれくらい遠いのですか?」
時風がシナノに聞いた、シナノはある海の名前を言った
シナノ
「アラビア海、アデン湾よ」
大和
「あ、アラビア海!?」
アラビア海と聞いて大和は驚いたアラビア海のアデン湾は日本からだいぶ離れているのだ、その距離およそ6500キロ・・・
シナノ
「えぇ、ソマリアって言う国で内戦があったのは大和先輩は知ってるわよね?」
大和
「あ、あぁ・・・確か4年前に内戦は終わったけど国が荒廃して、世界が援助してるってニュースで言ってたなぁ・・・」
シナノ
「ソマリアでは仕事が無い人が大勢いるの、けど物価が上がって明日の食糧も食べれるかどうかも分からない生活をしているの・・・それで外国の貨物船や輸送船、タンカーなどを狙った海賊が現れたのよ」
ヒュウガ
「アデン湾の先にはスエズ運河があるからな、この運河を通る貨物船はやたら高価な品を載せてる事もある、それを狙う海賊や、乗員を人質にして身代金を要求する海賊もいる・・・そうしないと明日を生きていけない人たちがいるんだ」
飛龍
「海賊が頻繁に発生する為に世界各国は海軍の艦艇を向かわせて自国籍の貨物船に護衛艦をつけているのですが、わが日本の国防軍はまだ十分な遠洋航海が出来る艦艇が完成していないのです、今は外国艦艇を貸してもらって自国籍の艦艇を護衛しているのですが・・・何分貸し出された艦艇の装備がボロな装備が多くてあまり海賊に対処できてないんです」
シナノ
「だから私達は時風ちゃん達が欲しいの、悪者の手に渡るより私達が綺麗にしてあげて、機関を整備してあげて、貴女達の夢だった大海原を駆け巡らしてあげるわ!!!」
そう言ってシナノは時風に手を差し伸べた、時風は指し伸ばされた手を取ろうとしたが、動きを止めた
時風
「あ、あのシナノさん」
シナノ
「何?」
時風
「お、お気持ちは嬉しいです、帝国海軍は無くなってしまって私はこのままこのドックで誰にも気づかれずに朽ち果てていくかと思ってました・・・シナノさん達が私を出してくれてまだ見たこともない大海原を駆け巡ってみたいです・・・ですけど・・・私が大海原を駆け巡る時は・・・」
シナノ
「駆け巡る時は?」
時風
「や・・・大和さんと一緒に駆け巡りたいです!」
大和
「えっ!?」
時風は顔を赤くして言った、時風の言葉に大和は驚いき、シナノは大きく目を見開き、飛龍とヒュウガは顔を見合わせた、しばらく沈黙した後にシナノが口を開いた
シナノ
「・・・・・・ふふっ、私は構わないけどそれは大和先輩次第ね・・・大和先輩はどう?時風ちゃんと一緒に大海原を駆け巡りたい?」
そう言ってシナノは大和に振った
大和
「あ、あぁ!そりゃあもちろん駆け巡りたいよ、この日本から出たことが無いんだ、世界がどんな風なのか見てみたいよ!時風が構わないなら俺は時風のに乗って大海原を駆け巡りたい!」
シナノ
「なら決定ね!時風ちゃん、あなたの願いは私達が叶えてあげるわ、さっそくここからでて・・・」
シナノが最後まで言おうとした瞬間!
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!
突然、大きな爆発音が響いた
大和
「な、なんだ!?」
時風
「い、今何かが爆発しましたよね!?」
シナノ
「ヒュウガ!飛龍君!第一種警戒で状況を確認して来て!」
ヒュウガ
「おうっ!」
飛龍
「かしこまりました!」
そう言って二人が各々の武器を出しながら甲板に急いだ
シナノ
「大和先輩、先輩は怪我をしているのでここでお待ちを・・・時風ちゃん、大和先輩をお願いね」
時風
「りょ、了解です!」
そう言ってシナノは黒い入れ物にしまわれていた長いライフル銃を出した
シナノ
「誰か知らないけど・・・敵だったらこの私の愛銃『桜吹雪』を出させた事を航海させてあげるわ!!!」
そう言ってシナノも甲板に急いだ
甲板にて・・・
飛龍
「ヒュウガ様!隠れてください!」
そう言って甲板にでたヒュウガと飛龍は物陰に隠れた
ヒュウガ
「たくっ・・・一体何が起こっているんだ!?」
飛龍
「シッ、静かにしてください・・・」
飛龍が耳をすますと、声が聞こえて来た
??1
「急げ!残った時風型はこれしかないんだぞ!」
??2
「矢野警備会社の奴らより先に急いで運び出すぞ!」
??3
「あぁ・・・すべては我々の・・・『紅い瞳』の計画の為に!」
??達
「「「「「「「「「堕落した日本に鉄槌を下す為に」」」」」」」」」!!!!!!!!!
ヒュウガ
「おいおい・・・マジかよ・・・」
飛龍
「『紅い瞳』がもう嗅ぎつけるとは・・・応援を呼んだ方がよさそうですね・・・」
シナノ
「そのようね・・・」
飛龍
「シナノ様!?」
飛龍達の横にシナノが現れた
シナノ
「飛龍君、無線でお父様とお母様に連絡を入れて、ヒュウガは私と一緒に来て・・時風ちゃんにテロリスト共を近付けないようにするわよ」
ヒュウガ・飛龍
「「了解」」!!
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