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02 第一話 不毛の国日本

次回の前書きに大和のスペックを書きます

時間の憩、一階食堂にて・・・


大和

「おはよ~」


少年

「おはよ、大和兄ちゃん」


少女

「お兄ちゃんおはよ」


学ラン姿の大和が食堂に降りて来た、食堂では小さい子供達が朝食を食べる準備をしていた


春見

「早く食べないと学校遅刻するわよ」


全員

「「「「「「はぁあい」」」」」」!!!!!!!!!!


春見

「では皆さん、手を合わせていただきます」


全員

「「「「「「いただきまぁあす」」」」」」!!!!!!!!


大和

「いただきます」


あいさつをした後、全員朝食を食べ始めた


春見

「さて・・・私も食べるかいただきまーす」


春見も席について朝食を食べ始めた


大和

あきら、宿題終わったのか」?


少年

「ちゃんと終わってるよ大和兄ちゃん」


少女

「鈴香もちゃんとやったよー」!


大和

「そりゃすごい、いつも怠けてる鈴香が宿題をちゃんとやってるとわな」


少女

「私だってちゃんとやるよ」!!!


大和

「ごめんごめん」


春見

「でもちゃんと宿題をやったのは偉いわよ鈴香」


食堂で他愛の無い話をしながら朝食を食べていた


テレビ

「では次のニュースです、昨日岡山市内で暴動が起きました、暴徒と化した人々は繁華街で窃盗、暴力、強姦など行いました、その後警官隊と国防警備隊、菅野警備会社の警備員が衝突し、多数の死傷者をだしました」


大和

「またか・・・」


春見

「いくら国が駄目駄目だからって暴動はいけないわよ」


この世界の日本はもはや国と呼べる状態ではなかった、太平洋戦争終結後、日本は1979年までアメリカ合衆国に統治され、1980年にようやくアメリカからの統治が終わり、日本国として活動しはじめた、だが長年アメリカに統治されていたせいか、政治、経済などが思うようにならず、失業者などが溢れていた、そんな状態で1999年にとうとう国民の怒りが爆発して各地で暴動が発生した、各県で毎年100回以上暴動が起こり、無政府状態になっているのである、政府は警官隊、国防軍などを投入して暴動を鎮圧させようとしたが、数が多く、とても押さえ切れない時もあったのである・・・中には警官隊や国防軍が暴徒化した県もあったのである、そこで政府は各県にある警備会社に自衛用として旧式とかした太平洋戦争中の日本軍が開発した兵器などを供給し、暴動鎮圧を図ったのである


大和

「でもこれだけの状態でも外国からは救いの手がこないなんてねぇ~・・・」


春見

「仕方無いわよ、あの戦争から67年たってもいまだ『戦争を起こした国』として見られてるんだから」


テレビ

「では、次のニュースを・・・速報です!、先ほど岡山駅地下街で爆発が起きました!、負傷者は約50人近くに上っているもようです、この爆発について国内テロ組織、『あかひとみ』が犯行声明を発表しています、繰り返します・・・」


大和

「またテロか・・・」


春見

「ここの所多いわね・・・」


2002年頃から日本政府に不満を持った一部の暴徒がテロ組織を結成していた、各地で無差別に爆弾を設置し爆発させ、多くの民間人が死傷した、中でも一番過激なテロ組織は『紅い瞳』と名乗るテログループで、これまでにもたくさんの民間人や政府の要人を殺害している


大和

「ったく・・・そんな事するならちゃんとした仕事見つけろってーの」


春見

「今はどんな仕事も無いからね・・・」


大和

「ごちそうさま、それじゃ行ってきます」


そう言って立ち上がり、リュックを背負う大和


春見

「もう行くの」?


大和

「あぁ、もう行かないと遅刻だからね」


春見

「行ってらっしゃい」


少年こと明

「待ってよ大和兄ちゃん」!


少女こと鈴香

「置いていかないでよ」!


大和に続いて、明と鈴香が付いていった


春見

「気をつけて行くんだよ」!


明・鈴香

「「はぁ~い」」!!


そう言って二人は大和の後を追いかけた


そこへ、一人の女性が入ってきた


女性

「おはようございます、お食事中すいません」


春見

「あぁ、昨日言ってた記者さんね」


女性記者

「はい、先日の万引き犯をスイカで撃退した青年の記事を書くために取材に来ましたすいませんが矢野大和君は」?


春見

「遅かったわね、さっき学校に行っちゃったわよ」


女性記者

「あぁ、そうですか・・・では春見さんに大和君の事を教えてもらっていいですか」?


春見

「いいわよ、でも手短にお願いね」


女性記者

「分かりました、では大和君の生い立ちを・・・」


春見

「いきなりそれを聞くかい」?


女性記者

「いいじゃないですか」


春見は渋々答えた


春見

「ふぅ・・・あの子は17年前・・・1995年にこの施設の前に捨てられていたんだよ」


女性記者

「そ、そうなんですか」?


春見

「あぁ、こんな置手紙を添えてね『訳あって今は育てられません、ここで預かってください・・・この子が成人する前に必ず向かえに行きます・・・この子の名前は矢野大和・・・生年月日は1995年4月7日です必ず・・・必ず向かえに行きます』ってね」


女性記者

「へぇ~・・・そうなんですかぁ・・・」


春見

「それから17年間、私はこの施設であの子を育てたんだよ・・・まぁ、私が教えた護身術を全部マスターしたし、成績優秀、学校での評判はとてもいい子だよ」


女性記者

「思い出しました、全日本スポーツチャンバラ選手権大会で高校生部門を初挑戦して優勝したのは矢野大和君でしたね」?


春見

「あぁ、本人は『まぐれだ』って言っているんだけど・・・あれは自分の腕だね、私もあの子には勝てないよ」


次回へ

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