第七話 己の価値は自分でつけるものではなく他者につけてもらうもの
―――森の中 女の子side
私の父は賢者、母も有名な魔法使いだった。
そんな二人の間の子だからか私は生まれつき魔力が高かった
その娘とあって、恥がないよう
毎日、毎日がむしゃらに魔法の勉強をした。
私が十歳になる頃
事件が起きた。
私の魔力が父と母を超えてしまったのだ。
父と母は私をほめてはくれなかった。
父と母は私を怖がった。
しだに私の住んでいた町の人々も私を怖がった。
私は独りになった。
ついに私は
父と母に
住んでいた村に
捨てられた。
私は捨てられた。
最初は意味がわからなかった。
いきなり父に「お前なんていらない」と言われた。
母には「あなたなんて産むんじゃなかった」と言われた。
村人には「恐ろしいからこっちに来るな」と言われた。
私はみんなに否定された。
私は思った
「私はいらない子なんだ」
私は私自身にも否定された。
私は村から出て
この森に住むことにした。
私の存在価値はコレ(魔法)しかない
危険な目に合うのは初めてじゃない
大丈夫
きっと勝てる
私は私の存在価値を賭けて・・・
戦う!!!
―――地の文side
デカイくまが女の子に向かって飛びかかっている
あんなデカイくまに圧し掛かれればこんな小さい女の子なんて潰されて死んでしまう。
しかし
女の子は押し潰されなかった。
くまは突然燃えあがり灰となった。
おそらく彼女は魔法を使ったのだろうが
まったくそんなそぶりは見せなかった。
魔法を使う際必要なのはいろいろあるが
その中で最も重要とされるのが
【詠唱】だ
詠唱とは簡単に言ってしまえば
これからどんなものを使い、あることを起こしますよ
といった宣言のようなものだ。
たとえば
今のようにくまを燃やす際は
《私は今から火を使います
火力は全てを灰に帰す程のものを
範囲はくま一匹》
というようにかなりめんどくさい宣言(下準備)をしたのちやっと
《くまが燃える》という現象を起こせるのだ。
しかし彼女はそれをしなかったのだ。
つまりは
【無詠唱】
無詠唱などは大賢者と言われる世界に数えるほどしかいない者にのみ使用できるものだ。
詠唱をするということは何万桁もある計算を筆算するのと同じで
めんどくさいが精度は高い。
逆に
無詠唱は暗算
めんどくさくはないが精度にかけるのだ。
魔法での計算ミスは魔力の暴発を意味する。
魔力が暴発すれば魔法は発動しないし最悪、死の危険性もある。
だから自らの力に相当な自信がなければやらない。
それを彼女は何のためらいもなく行ったのだ。
彼女は長さ十五センチ程の指揮棒のような杖をとりだし
それを右から左に流れるように動かす
すると辺りにいた多くのくま達が燃えあがり灰となる。
くまの大群はいなくになった。
ほんとんどが灰になり死体すら残っていない。
「ハァー・・・。何とかなったみたいでs」GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!
その時いきなり背後からくまが襲ってきた。
女の子は突然のことに対処できなかった。
生き物が最も油断する時
それは獲物を仕留めたときだ。
獲物が大きければ大きいほど
それを仕留めたときの安心感と達成感
それにより全くの無防備状態になるのだ。
彼女はまさにそれだった。
危機的状況に陥り
それを乗り切った安心感でいっぱいになり
油断していた。
無詠唱というのは言葉に発さないだけで
無意識に出来るというわけではない。
頭の中で計算式を組み立てているのだ
しかし、安心しきっていた彼女は突然のことにそれが出来なかった。
ただの体当たりだったから致命傷にはならなかったが
それでもあのデカイくまの体当たりだ
意識が朦朧とする
これではもう魔法なんか使えない
くまは止めを刺そうとしているのか
さらに襲いかかって来た
そして・・・
くまは真っ二つになった。
「Eにしといて正解だったみたいだな。」
―――女の子side
意識がくらくらして集中できない
突然後ろからくまが襲いかかって来たが私は突然のことに対応が出来なかった。
どうやら私はたった一つの私の存在価値も守れないようです
ここで私は死ぬ
そう思った時目の前に黒いマントが横切った。
「Eにしといて正解だったみたいだな。
おい、大丈夫か?
一食の礼だ
助けてやる。」
そう言って私に手を差し伸べてくるのは先ほどの男性だ
名前は確かゼロさん
助ける?わたしを?なぜ?
私なんかに助けられる価値なんてありませんよ
私は両親にも
村の人たちにも
自分にすら
否定されたんですよ?
そんな私を助ける?
だめだ
この人が危ない
「だ、だめです。危険です。私なんかほっといて逃げてください。」
するとゼロさんは眉を少し釣りあげ怒った調子で言った。
「危ない?馬鹿にすんなよ?こんなデカイだけが取り柄のような奴らに
この俺が!この俺様が負けるわけねーだろ?」GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!
どこから湧いてきたのだろうか
またも辺りはくまで埋め尽くされていた。
「この俺に数で勝とうとしてんならこんなんじゃたんねーぞ
森の中の全員呼んで来い!
この森のくまどもを絶滅してやっから。」
―――地の文side
さすがはチート勇者である
マジでくま絶滅したんじゃね?
というくらいの死骸の山々
強さだけはまさに勇者だ←ここ重要
「あのー先ほど何か言いかけているようでしたけど
あなたは本当に何者なんですか?」と
だいぶ回復したのか
少し怖がった様子で控えめに質問をしてくる。
「俺か?俺はな
バラモスだろーがゾーマだろうがなんでもかかって来いの
最強無敵の勇者様だ」
どうやら彼にもいちおは勇者という自覚があるそうだ
「勇者様!?」
「そうだ。勇者様だ。クソめんどくせ―が魔王討伐というのを目指し旅しているんだ。」
「た、旅ですか?ですが・・・勇者様は剣以外なにも持っていないようですが?」
よくぞ突っ込んでくれた!
「だって重いじゃん荷物って。」
「重いと言っても・・・。
それでは食事などはどうしているのですか?」
「どうするも何もな~
まだ旅して一日経ってないし
あれ?でもどうしよう?
これから俺?」
ここにきてやっと自分の愚かさに気づく馬鹿。
「う~ん
いったん戻るのもめんどいし
くそー!やっぱ荷物持ちと料理人はパーティに入れておくべきだった。
どこかにサンジみたいに料理のうまいやつh・・・。」
「な、なんでしょうか。ゆ、ゆ、勇者様!私の顔なんかをじっと見t」「お前だ!」
「え?」
「お前の料理はうまかった。」
「そ、そんなことは・・・。///」
「そこで!お前の腕を見込んで俺のパティーに料理人として入れる!」
「え?えぇーーー!?わ、私なんかをですか?
そんな私なんかが勇者様のパーティーに入れてもらえるなんt」「だまれ!」
「お前に拒否権はない!
俺はお前の料理の味が気に入った
だからお前は自分に自信を持って俺のパーティーに入れ」
さすがはジャイアン
傍若無人ぶりでは彼の右に出る者はいないだろう。
「それとお前の名はなんだ?」
「は、はい!ペスィ・ミスティクです。」
「ペスィだな。
おいペスィ!お前に初仕事をやる」
「は、は、はうぃ!」←噛んだ
「今の戦いで疲れて腹後減ったから何か作れ」
断れ!断るんだ!!のび子ぉーーーー!!!
彼女は一瞬困った顔をしたが笑顔で返事をした。
「少々時間がかかりますがよろしいですか?」
・・・。
やる気ゼロの勇者のパーティーに料理人(魔法使い)が仲間に入った。
やっと女の子の名前がわかりましたね。
名前の由来は英単語《pessimistic――悲観的な》から
うまい具合に名前になるように切っただけです。
適当すぎですみません。
言い訳を!言い訳を言わせて下さい!
日本人ならまだしも
外人ですよ!
私に外人キャラにちゃんとした名前を付けるスキルなんて持ち合わせていないんですよ!
すみません。
そしてペスィちゃんですが例の如く
私の残念な文才のせいで想像しにくでしょう。
そこで!
またも絵にしてみましたー
「みてみん」様に投稿するので
よろしかった見てみてください。
それでは
さようなら~




