大図書館と時空の鐘
※この物語はフィクションです。実在のものとは一切関係ありません。
女性についていくと巨大な屋敷が建っていた。
「ようこそ。恐らく世界最後の現存する歴史的建造物サラトニア大図書館へ。さ、中へ入って。」
女性にそう言われ俺は図書館へ入っていった。
「そう言えば自己紹介がまだだったわね。私はフロラーテ=サラトニア。この図書館の建設者の子孫よ。まあ図書館と言っても後から増築しまくったせいで半分ぐらいは本は一冊も置いてないんだけどね。あなたの名前は?」「ラテトリー=フォールワット=タイミリーだ。」
「長いなあ。最初の方取ってラテで良い?」
ラテトリーで良いだろと思ったが口に出さないでおいた。自己紹介も終わったところで俺はこの図書館についてフロラーテに詳しく聞いてみた。彼女が言うには、この図書館は1200年頃に建てられたらしい。戦争が激化し利用者がいなくなった2010年から増築を始め、食糧庫や地下での野菜の栽培施設、居住スペース等を作ったという。因みに彼女がハテラリア語を喋れたのは此処にあった本で勉強したかららしい。説明が終わると彼女は
「まず最初に手伝ってもらいたいことがあるんだけど」
と言い俺を謎の装置の前に連れてきた。
「これは?」
と聞くと彼女は
「魔法を吸収して動力源にする装置よ。元々は安い費用で発電する為に作られたらしいわ。まあ満タンになる為にかなりの回数の魔法を撃たないといけないから結局そこまでの普及はしなかったんだけどね。でも高火力の魔法を使えるあなたならすぐに満タンにできるでしょ?」
と言った。成る程。確かに俺ならできる。「テラサンダー!」
俺は装置に高火力の魔法を放った。すると装置の上に付いている物が光った。
「流石。1回で満タンになったわ。これで電気が通るようになったし、一旦風呂に入って来なさい。あっ後この服着てね。」
そう言うと彼女は女性用の服を渡してきた。「...」
まあ出された物に文句を言うのはよろしくないので俺は風呂から出た後その服を来た。「ちょっと来て。」
と彼女が言ったのでついて行くと
「ここに座って。」と俺は鏡の前に座らされた。そして数分後...
「完璧!超かわいいじゃん!」
と彼女は俺の姿を見てはしゃいでいた。
「おいこれって完全に...」
誰がどう見ても女装だ。まあ元の姿よりは女性用の服を着てるだけあって似合っていたが果たしてわざわざここまでする必要があっただろうか。そう聞くと彼女は図書館にあった本に男は女装するのが当たり前だと書かれていたからだと言った。
それそういう本じゃね?と思ったが言わないでおいた。少し経った後
「ところでラテって820年に魔王と相討ちになった人物と同じ名前だけど同一人物?」
と彼女が聞いてきた。そして俺が
「そうだ。」
と答えると、彼女は
「もしかして死ぬ前に何か鐘のような音が聴こえなかった?」
と聞いてきた。
「鐘の音...」
言われてみれば意識を失う前に音が聞こえたような気がする。その事を伝えると彼女は「やっぱり...恐らくそれは時空の鐘の音よ。」と言った。
「時空の鐘?」
と聞くと彼女は
「時空の鐘は世界に危機が訪れると過去や未来の人物を危機が迫っている時代にタイムスリップさせると言われている伝説上の鐘よ。」
「もしそうだとしたら手遅れじゃないか?もう既に世界崩壊してるし。」
と俺は言った。彼女は
「確かに。ただもし時空の鐘だとしたら何か意味があるはず。」
と言った。何か意味がある。その言葉を聞いた瞬間俺はあることを決心した。俺は彼女に「時空の鐘を見つけよう」
と言った。彼女は
「時空の鐘を?どこにあるかも分からないし見つけられたとしても何も変わらないかもしれないわよ?」
と言った。しかし俺が
「それでも何もしないよりはマシだ。」
と言うと彼女は
「確かにそうね。良いわ。付き合ってあげる。」
と言った。そしてここから彼女との時空の鐘探しの旅が始まった。
続く
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