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2000年後の世界へ

※この物語はフィクションです。実在のものとは一切関係ありません。またこの作品には少々過激な描写があるので苦手な方は注意してください。

[設定]

魔族→魔法を操る魔物という動物から進化した存在。見た目は人間と一緒だが特徴として角が生えている。人間よりも身体が丈夫。

魔法→無から電気や水、炎等を出せる。極めると斬られた腕や足を再生することも可能。

武器→2000年後の世界ではマシンガンが主流。主人公が元いた時代ではそもそも銃が無い為剣が主流だった。

「これで最後だ!魔王!」

俺は魔王に対して今撃てる最大火力の魔法をぶつけた。

「グ...ガ...」

魔王が倒れるのを見届けた後俺も力尽きて倒れた。頭に鐘のような音が響く。そして俺は気を失った。しばらくして俺は目が覚めた。「ここは...」

辺りを見渡すと倒壊した建物に枯れた草木、そして...

「ヒッ!」

腐敗した死体があった。俺は取り敢えずここがどこで何があったのか聞こうと思い人を探した。すると何かがこちらに迫ってくる音がした。音のする方を見ると...

「グルルル...」

口周りに血がついた動物がいた。見た目は豚のようだが明らかに異常な程筋肉が発達しており頭には何本もの角が生えていた。完全に異形の化け物だ。化け物の登場に俺が戸惑っていたその時だった!「ガアアアア!」と化け物が突進してきた!俺は咄嗟に避ける。

「ギガブラスト!」

俺は化け物に向かってレーザー状の魔法を放った。これで大体の魔物は倒せる。しかし...「ガアアアア!」

化け物の突進する速度は衰えない!

「嘘だろ!?」

再び俺は避けた。

「テラブラスト!」

ならば仕方ないと最上級の魔法を放った。すると「ガ...ア...」という苦しそうな声を上げ化け物は倒れた。俺は「さっきのがもし群れでいた場合ここにいるのは危険だな」と思い急いで去ろうとした。だが...

「グルルル...」

血の匂いを嗅ぎつけたのかは分からないが先程の化け物がまた出てきた。しかも今度は10体以上いる!

「テラフレア!」

今度は広範囲技を放った。「ガア...」と声を上げ化け物共は倒れた。しかし再び化け物共が出てくる!これではキリがない。走って逃げようとしても恐らくあの突進の速度を見るに逃げ切れないだろう。体力が尽きて魔法が使えなくなったらお終いだ。どうすればいいかと考えていたその瞬間!ドドドドドと音がし、化け物共がバタバタと倒れていった。程なくして化け物共は全滅した。音のした方を見ると角の生えた女性が立っていた。

「#¥☆○#?」

女性が何か言っているが全く分からない。さっきの化け物といい元いた世界とは別の世界なのだろうか。こちらに言葉が伝わっていないことが分かると女性は少し考え込みこう言った。

「これなら分かるかしら?」

俺は驚いた。

「さっきの魔法やその服装...貴方は一体何年から来たのかしら?」

俺は困惑しながらも答えた。

「何年から来たって...今は820年じゃないんですか?」

女性は答えた。

「今は2820年よ。」

俺は更に困惑した。

「2820年?本当ですか?もしそうだとしたらこの2000年で何があったのでしょうか。」

女性は答えた。「820年に魔王が倒されラテラルリア王国が世界を統一した後200年は平和な時代が訪れたわ。しかし1040年になると内政が悪化。1065年には3ヶ国に分裂しそれまで使われていた魔族と人間の共通語であるハテラリア語も廃れた。その後更に3ヶ国は分裂し最終的に8ヶ国が乱立する時代に。1685年には再び統一されたものの約100年で崩壊。1795年統一王朝崩壊後成立した13ヶ国による不可侵条約が結ばれ世界に平和が戻った。この頃に新しい共通語であるムターセラー語が成立し文化的にも発展した。だが条約締結後も各国はお互いを牽制しあい遂に1915年には戦争に発展。やがて各国は高威力の代わりに環境汚染を引き起こしたり人や魔族、動物等に悪影響を及ぼす武器を使うようになり環境汚染が深刻化。その影響なのか2075年には動物や魔族が化け物に変貌。大気汚染により人間は全員死亡、魔族もあの化け物共に襲われ数が激減。文明は崩壊し今の状態となった。因みに魔法は武器開発が発展する中で廃れて1010年頃には基本的な魔法以外は全て使われなくなったわ。後今あなたが外にいても大丈夫な理由は今から300年程前に大気汚染がマシになったからよ。」

ちょっと待ってくれ。そんな事一気に言われても状況が飲み込めない。魔王を倒したら平和になると思ったのに結局戦争によって人類が絶滅って...じゃあ俺達の苦労は何だったのか。

「取り敢えずここにいるとまたさっきの化け物が寄ってくるかもだから移動するわよ。」女性がそう言ったが俺にはもう生きる気力すら沸かなかった。

「いやもういいです。助けていただいたことは忘れません。私のことは放っておいてください。」

女性は言った。

「そう。じゃあ舌でも噛み千切って死ねばいいわ。」

そう言うと女性は去っていった。女性が去った後私は空を見上げた。雲一つない青空だった。

「青空を見るとどんな状況でもきっと上手くいくって思えてこないか?」

仲間が昔言った言葉が思い出される。雲が出てない時は仲間達とよくピクニックをしたものだ。

「グルルル」

先程の化け物とは違い牛のような姿をした化け物が姿を現した。それも恐らく30体以上。その時俺に一つの感情が湧いた。死にたくない。一度その感情が湧くと俺の心はそれで埋め尽くされた。この数は倒しきれない。なら...!

「グッ!」

俺は持っていた剣で左腕を斬り落とし奴等へ投げた。奴等が腕へ群がっている内に逃げなければ。

「テラヒール!」

俺は即座に斬った腕を治し走った。

「大丈夫、大丈夫...きっと上手くいく...」

俺は自分に言い聞かせるように何度も繰り返した。まだ20体程の化け物が追いかけてきていた。このまま逃げても追いつかれる。チマチマ倒してたら先に体力が尽きる。一撃で全員倒すしかない!

「ペタブラスト!」

俺は今撃てる最大火力の魔法を奴等に放った。

「ガハッ...」

体力が尽き俺はその場に倒れた。

「全滅したか?」

そう思った時だった。

「グルルル」

先程の化け物が一匹生き残っていた。

「死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない」

頭が恐怖で埋め尽くされる。奴が近付いてくる。俺が思わず目を瞑ったその時だった!

ドドドドド!とあの音がした。目を開けると化け物は穴だらけになって倒れていた。あの女性が近付いてくる。

「まだ死にたいと思ってる?」

俺は答えた。

「いや...私はまだ生きていたい」

「そう...」

と言うと女性は俺の腕を掴みこう言った。「近くに私の家があるわ。案内するから着いてきなさい。」

そうして俺の2000年後の世界での生活が始まった。

続く

こんにちは。作者の冷やし皿うどんです。ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます!この作品は今書いてる「世界は勇者達に支配されました」と同時進行で進めて行きます。予定としては第2話を投稿したら、「世界は勇者達に支配されました」を第3話まで進めて、この作品の第3話を投稿するつもりです。因みに男の娘のタグの要素は第2話で出ます。感想、改善点是非よろしくお願いします!

[追記]自分で見返した時かなり文章が見辛かったので修正しました。2話も修正します。「世界は勇者達に支配されました」の方も近い内に修正する予定です。

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