最初の町、カルニア2
今回は少し短いです。
……しかし西と言っても詳しい道のりはわからないしな、この町の誰かに訪ねるとしよう。
「……さっきの酒場で西の森の行き方聞いときゃよかったな。」
まぁ、仕方ないと割り切ってとりあえず人を探すことに。
……っと、少し前に一人で突っ立ってる子供がいるな。
「なぁ、ボウズ西の「びえぇぇぇん!」え?」
いきなり子供が泣き出した。泣き声を聞いた周りの何人かが危ないものを見るような目で俺を見てくる。
……え、俺が悪いの?
……とにかく子供をこのまま泣かせ続けるのは得策ではないな。
そう判断した俺は、とりあえず事情を聴いてみることに。
「お、おいいきなり泣いたりしてどうしたんだ?」
「ぐすっ……お父さんが、山に向かって3日もたったのに帰ってこないんだ。」
「山?それってヒュール山のことか?」
「うん……しかも僕の誕生日にいなくなるなんて、きっと僕のこと嫌いになっちゃったんだ……」
そう言ってまた子供は泣きそうになる。
まずい、これはまずい。
……しょうがない。
「いや、ボウズ奇遇だったな。実は俺これからヒュール山へ行く予定だったんだわ。で、行くついでにお前のお父さんでも探してきてやろうか?」
……もちろん行く予定なんてものはなかった訳で。
「ほ、ほんと!?」
「ああ、本当だ。もし見つけたら俺がお前のお父さん連れ戻してきてやるよ。」
「お兄ちゃんありがとう!……そういえばお兄ちゃん誰?」
「おいおい、人に名前を聞くときはまず自分から、だろ?」
「それもそうだね、僕はライル!ちなみにお父さんの名前はカインって言うんだ。」
「俺は高橋京だ。よろしくな、ライル。」
そう言って俺はライルと握手する。
……ああ、完全に貧乏くじを引いた気がする。
だが、ライルを放っておくわけにもいけないと思った訳で。
まぁいい、目指すは……ヒュール山だな。
今回でカルニアの町は終了、次回からヒュール山へと行きます。




