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「・・・あっちぃな・・・・」
1人呟くと、
「まだ5月だぞ?これから梅雨はいるってのになーに言ってんだ。」
「確かにそうだな、優人。」
俺の独り言に反応するのは友達(クソリア充)の1人、石川優人。ルックスok性格ok、奢りまで着いてくるいいやつ(彼女持ち)だ。
「てか彼女いんのに俺なんかと登校していいのかよ?」
「あぁ、月浜のことは気にすんな、学校挟んで逆にある家まではさすがにいけねぇよ。」
「皮肉も通じんかぁ?リア充は彼女とイチャイチャしてろっての」
そう、何を隠そうこの俺はリア充が大嫌いである!何かとイチャつく奴らは全員○ねと思うくらいにはな。
「おーい!ゆーとー!」
「げ・・・月浜・・・」
「くっちー嫌そうな顔しない!別にあんたに逢いに来てないなんて分かるでしょ?」
「へいへい、申し訳ありませんよー」
このうるさいのが優人の彼女、月浜美咲。クラスは別だが、石川とよくいるから否応にも仲良くなってしまった。校内ではギャルの1人。髪は茶髪(地毛)でおっとりとした目。そして胸に付いた凶悪な果実。スクールカースト上位のリア充だ。
「彼氏を差し置いて木兎と話すとか、俺、寝取られた?!」
「ゆーとはすぐそーゆうことゆうからぁ。そんなだから私以外にモテないんだよ?」
「クッ、痛いところを突かれた。まぁ、お前がいるからプラマイゼロってとこ」
(は〜、ナチュラルに俺の前でイチャつきやがってよぉ)
「さっさと行かねぇと置いてくぞ〜?」
「「いまいくー!」」
「息ぴったりかよ・・・」
あんなことがあったとはいえ、俺になにか変化がある訳ではなく、いつも通りの朝だっ「朽中先輩!」た?
「え〜〜と、蜂烙さん?朝から俺なんかに用?」
「迷惑でしたらすいません。どうしても昨日のお礼が言いたくて!」
「木兎蜂烙さんにお礼言われることしたのか?!」
「失礼な?!俺だって人助けの一つや二つ・・・しねぇな・・・・」
「ともかく、昨日は本当に助かりました!良ければですが、これ私のLINKです!」
「え、あ・・うん、」
めちゃくちゃコミュ障な俺は断ることも出来ず、トークアプリに数少ない「友達」が増えてしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「くっちー蜂烙さんとLINK交換したのー!?」
「分かるだろ?断りきれずだよ・・・」
「いや、それでもあの蜂烙さんと交換できたとか、嬉しくないの?」
「喋らない美人な後輩から先に進展するとでも?」
「あ・・・、ごめんね?くっちー?・・・ジュース奢るから失言をみのがして?・・・ね?」
「しゃぁねぇな、優人に払わせるでチャラな」
「おっけー!、後で奢らすねー」
・・・・
はぁ、あの蜂烙さんとLINK交換したのはいいけど・・・俺、クソほどコミュ障だし、どこまで行っても彼女持ちには届かないのさ・・・。はぁ、悲しくなってきた。
「教室行くか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あ〜!!朽中先輩とLINK交換しちゃった〜!!!」
私、蜂烙結衣は、昨日から様子がおかしいと言われます。
でも仕方なく無いですか!?しつこい告白を颯爽と現れて、困っていたら撃退までしてくれたとか。正直、めちゃくちゃかっこよかったです。
まあ?顔もちょっとイケメンですし、付き合ってあげても・・・・いや、無いかなぁ。横に月浜先輩いたし、そういう関係なのかなぁ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼休み、弁当(コンビニ産)を出していると、
「ほれ、月浜に言われた飲みもんだよ。人をなんだと思ってんだよ」
「うーん、クソイチャつくリア充?」
「朝だけでそんな言われる!?」
「さっさと食う・・・?」
妙に教室が騒がしい。
「あれ、あんな子この学年にいたっけ?」「おい、めちゃくちゃ可愛い子いるぞ!」「あれ”蜂烙さん”じゃない?1年の」「誰かの方ガン見してるぞ?」
明らかに俺の方を向いている。
「んん!?」
「ちょっと失礼します。朽中先輩?お昼一緒にどうですか?」
ガタッッッ
「え・・・いいけど、友達連れてっていい・・・?」
「勿論いいですよ!屋上行きませんか?人が少ないので・・・」
ザワザワ・・・・・ザワザワ・・・
「おい優人、月浜呼んでお前もこい。」
「は?え、いやだ「来るよな?」あ・・・はい」
(2人っきりで屋上とかむり!恥ずかしくて飛び降りちゃう!)
「それじゃあ、朽中先輩?行きましょうか」
だいぶ遅れました・・・申し訳ないです。書き溜めて行こうって考えてたら0時回ってました。
だいぶ物語を動かすつもりなので次回をお楽しみに!!!