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ほかほか  作者: ねこ侍
第一章
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ペクの森にて


 「しゅるるるる」


 彼は森の中を歩いている。


 1ヶ月程前から森の異変には気づいていた。


 そこかしこに人間の匂いがする。


 が、それは彼にはどうでもいい。


 おかしい。


 どこにも見当たらない。


 地面はところどころ何かを掘り起こしたかの様に、土が不自然に盛り上がっている。


 もう3日もアレを食べていない。

 冬眠に入る前に栄養価のある食物を摂る必要があるというのに。


 それにこんな森の奥まで人間の匂いがするのは珍しい。


 4つの頭は少しだけ警戒心を強め、それぞれ違う方向を見渡す。


 しかし既にこの辺りには人間はいない様だ。

 ふと人間の匂いの中に、微かにお目当ての匂いが交じっている事に気づく。


 ーミツケター


 彼はゆっくりと歩みを進める。


 彼のお目当てであるペク芋の匂いを辿って……

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