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初デート

本作は仮想で作られたフィクションの物語です。 実在する人物、事件などとは無関係です。

ヨンウが「チョンソン」というモデルにさらに

集中するようになったのは、シンユルのためでもあった。

時間を遡って以前ユンスの家で見た男性ファッション雑誌には

当時、東洋人としては初めて有名な海外名品の大型ファッションショーを

終えたチョンソンのインタビューが乗せていた。


チョンソンはヨンウが見たインタビューで自分の価値を知り、

導いてくれたミューズがいると言って、

そのミューズがシンユル本部長だと明かして

当時も話題になった。

チョンソンの満面の笑みを浮かべている写真も載っていたが、

写真だけで感じられるチョンソンという人のフォースは、

格別な雰囲気の人だった。


‘とても素敵で誇らしい韓国人だね...’

その当時、ヨンウはそう思っていた。



今やヨンウは、

チョンソンがインタビューで自分のミューズと明らかにした

シンユルを知ってしまった。

シンユルはもうヨンウにも逃したくない人になってしまったし、

もっと長くお互いに大切な人になりたくなった。

ヨンウに初めて人に対する欲ができた。


*****


「シンユル本部長」


ヨンウは鳴る携帯電話の画面を見て胸がどきどきした。


「もし···もしもし」

ヨンウの考えとは違って声が分かれていて恥ずかしかった。


「ヨンウさん、私、シンユルです。」


「えっと…はい…」


「うん~?忙しいですか? 今日は何かあったんですか?」


‘本部長は声もすごく可愛い’


ヨンウはこの声を録音して

毎日モーニングコールで聞きたいと思った。


「いいえ、今日は何の予定もありません。」


「じゃ、私と一緒にお昼を食べてもらえますか?」


“...”


「嫌いですか?」


「いいえ、あまりにも急だったので...」


「嫌だという声に聞こえるが··· それでは切りますね。」


「いいえ、いいえ。 今、僕がそちらに行きます どこですか?」


ヨンウは切羽詰った状態になった。

会いたい気持ちを抑えていたが、

もしかするとシンユルから先に連絡が来ないか

期待した日もあった。 今日、その願いが叶った。

ヨンウは今日必ず会わなければならないと思った。


「うん~ここ、ヨンウさんの家の前です。」


「え?どこ、どこです!?」


「アン代理が毎回降ろしてくれた大通りの公営駐車場です。」


「えっと……ちょっと待ってください。 すぐ行きます!」


ヨンウは急いで歯を磨いて、顔を洗って、

オールインワンローションを適当に塗りつぶした。


薄いウィンドブレーカーをかけて

ポケットに携帯電話、財布、鍵を入れて

急いでスニーカーを足に通した。


スタッフがねじれないように気を使い

ドアを閉めて、ヨンウが住むビラの入口に大股で降りてきた。

外は雨が小降りになっていた。


ヨンウはウィンドブレーカーの中に着ていた

フードの帽子を取り出した。

その間、唇が乾いて気が気でなかった。


「あ!あ!あ~」


ヨンウはまた声が割れないように

声を出しながら路地を駆け下りた。


ヨンウの心臓は速く鼓動していた。

階段を駆け下りてきたからではなかった。


いつもアン代理が送ってくれたマセラティの車には

今、シンユルが座っていた。


「知らなかったけど、雨が降ってるんですか? 寒くないですか?」


「これくらいは大丈夫です。」


「お昼のメニューは私が決めたんですが、大丈夫でしょうか?」


「はい、私は大丈夫です。」


公営駐車場を抜け出したシンユルの車は

しばらくして、ある日本料理店に到着した。


そこはシンユルの行きつけの店らしい

自然に奥の部屋に案内された。

脚をテーブルの中に入れることができる

二人は座敷のテーブルの部屋に入ってきた。


「う~ん··· ヨンウさん、

もう私の質問に答えてくれますか。」


「はい、まあ··· 何でもいいですよ。」


ヨンウは水を一口飲んだ。

ひときわ水を飲む「ごくり」という音が大きく聞こえた。


「仕事は大変じゃないですか?」


「人を覚えることはそんなに大変ではなかったが、

各人の好みを把握し、簡単なスモールトークを準備することが

少し大変でした。 思ったより資料が多すぎて...」


料理が出てきた。 メニューはシンプルに見えましたが

おいしそうで、匂いも良かった。


おにぎり2個、えびのすり身入り茶碗蒸し、

味噌汁と口の中をさわやかにしてくれる漬物おかずだった。


どこに行ってもたくさん食べられなくて注文した食べ物を

残すのではないかと心配しながらご飯を食べたヨンウ。

これくらいの量ならゆっくり全部食べられそうだった。


「ゆっくり食べてください、 ヨンウさん、

足りなければその時にもっと食べてください。 」


ヨンウはうなずいた。

食べ物の前で久しぶりに心が楽になった。

シンユルは食べ物と一緒に出てきたタオルで手を拭きながら言った。

そのタオルは家で煮たようなせっけんのにおいがした。


ゆっくりと食事をしながら話が続いた。


「変なお客さんはいませんか?」


「たまにすでにお酒に酔っていらっしゃる方もいらっしゃるし、

僕の手を掴もうとする方々も いらっしゃるそうです···

本部長が買ってくれた腕時計があってよかったです。 」


これはヨンウとメッセージで分けなかった内容だった。

シンユルは顔をしかめていたが、時計の話に顔を上げた。

洪社長のセンスに感心し、少し怖くもなった。


「ところで、ヨンウさん······ 私に会いたくなかったんですか?

その時のキス···もしかして 後悔してます?」


シンユルは淡々とした表情だった。

少し悲しく見えたりもした。


「あ…うーん··· 本部長。

実は私がこれまで誰かに会ったことがありません。

正直、これから本部長とどうすればいいのかわかりませんでした。

そして仕事もまだちゃんと出来てないのに 感情だけ先に進んで

誰かに会うのが嫌で··· そしてその..

声を聞いたら会いたくなるから我慢しました。」


ヨンウは自分に会いに来てくれたシンユルに

本当の事実を告白しなければならなかった。

シンユルが自分の初キスだったということを。

それ以外にこの状況を説明する方法がなかった。

まもなくヨンウが隠していた感情が爆発します。

少々お待ちください^^

私が書いた話を読んでくださって心から感謝申し上げます。

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