第2話 順調に強くなる少女
そんなステラは、近隣の村の少年と仲良くなった。
それは平民の少年ツェルトだ。
ツェルトはステラの事をよく気にかけ、遊びに誘った。
ツェルトの性格からか、そこに身分の垣根はなく、二人は対等だった。
ステラもツェルトの気安い態度を気に入り、よく一緒に行動した。
ツェルトは、剣が強かったため、一緒に訓練をすると上達すると思ったのも理由だった。
そんな友達付き合いを続けていたある日、ツェルトが住む村で病気が流行った。
その病気の特効薬となる薬草は、モンスターの多い森に生えている。
危険だが、村の住民のためと決心したステラは、ツェルトと共に森の中へ走った。
しかし、森のモンスターは想像以上に数多く、子供にとって脅威的だった。
ステラ達はすぐに、複数の魔物に囲まれてピンチに陥る。
兄のノックスは騎士学校にいるため、助けを呼ぶことはできない。
護衛も連れてはいなかった。
二人は、絶対絶命だったが、そこを一人の男性に助けられる。
男性の剣はあっという間にモンスターを倒した。
その男性の名前はツヴァンだ。
彼は、少し前まで騎士だった男で、訳アリの身だという。
ステラは恩人であるツヴァンの剣を見て、彼に剣を習うことにきめ、屋敷で世話をすることに決めた。
両親に話を通したステラは、ツェルトと共に切磋琢磨しながら、ツヴァンから毎日剣を習って、さらに腕を上げていった。
少ししてノックスが学校を卒業した。
騎士としての仕事に就くノックスをステラは誇らしい思いで見て、お祝いをたくさんしたのだった。
めきめきと剣の腕を上げたステラは、兄と入れ替わりで騎士の養成学校へ通う事になった。
領主の勉強をこなしながらも、彼女は騎士の養成学校へ通う。
それは、才能に目をかけた勇者から紹介してもらったり、その人から両親に説得してもらったからだ。
勇者は世界の未来を担う存在で、強大な力をふるうことができる人間だ。
家の繋がりとして顔見知りだったステラは、勇者に成長速度の面から一目おかれていた。
そんな勇者のおかげで、学校に入学できたステラは新入生の時点で、かなり良い成績を収めていた。
ステラはその学校で友達を作り、様々なことを学んでいく。
苦手だった戦い方も克服できるように修練をつみ、複数の敵に囲まれた時の対処法も学んだ。
そうして授業で色々なことを学び、卒業試験に合格する。
卒業試験ではプロの騎士の仕事を手伝った。
兄がいる部隊に世話になり、騎士の仕事の大変さを学んだ。
ステラは何となく強さとカッコよさに憧れていたため、騎士の仕事がどんなものかわかっていなかった。
それらの日々はステラにとって大きな勉強となったのだった。
騎士とは弱い人や国を守る仕事。
それとは別にノックスは、そこいるだけで安心感をもたらす、心強い存在である事を己に課していた。
騎士の姿勢をステラは、しっかりと兄たちから教わった。
十分に騎士の仕事を手伝ったステラは試験に合格。
無事卒業する事になった。
しかし、卒業と同時に国がクーデターでひっくり返ってしまった。
国中の人たちが不安の顔になって、明日を憂いていた。




