第1話 騎士の家に生まれた少女
貴族として生まれた少女がいる。
彼女の名前は、ステラ。
ステラ・ソードシールド。
彼女が生まれたのはソードシールドという家だ。
領地を治める領主が住んでいる。
ソードシールドは、国を守る剣として存在している家で、代々強い騎士を輩出する家系だ。
名をのこす騎士に性別は関係ない。
女性も男性も、騎士として多くの功績を残してきた。
けれどステラは危ない事はしたくなかったので、将来は家を継ごうとぼんやり決めていた。
そんな彼女には兄がいた。
三つ上の兄の名前はノックス。
ノックスは何をやらせても完璧にこなせる少年だ。
その中でも、一番は剣の腕だ。
彼は幼いながらも、強い力を持っていた。
長男だが、騎士に向いていたため、周囲の人間からはノックスが家を継ぐ事はないと考えられていた。
ステラはそんな兄が誇りだった。
兄が安心して騎士の仕事ができるように、しっかりと家を守らなければと思っていた。
それに対して、ノックスは何でも素直なステラを溺愛していた。
危ない事はしてほしくなかったため、そのまま家を継いでほしいと考えていた。
だが、運命はステラの手に剣を握らせた。
ある日ステラは兄のノックスに連れられて出かける。
ノックスと共に両親へのプレゼントを買いにでかけたのだ。
ステラ達の両親は、多忙だ。
ソードシールド領は、数十年前に起こった大災害で壊滅的な被害を受け、色々あったのちに、他の領地とあわさって大きくなった。
そのため、やる事がかなり多かった。
そんな多忙な両親を労うため、二人は顔を突き合わせて話し合い、プレゼントを買おうと決めたのだった。
しかしそこで、二人の乗った馬車夜盗と出会ってしまう。
馬車には護衛がついていたが、夜盗は強かった。
護衛達は手も足も出ない。
しかし、剣を携えたノックスが飛び出したところで状況が変わった。
夜盗たちはあっという間に全滅してしまった。
ノックスは後にこの出来事を後悔する事になる。
なぜならそんな兄を見たステラが、憧れを出だしてしまったからだ。
ステラは、自分も兄のようにに強くなりたいと思うようになる。
そのためその日から、剣を握っての特訓に夢中になった。
ここで才能がなくごっこ遊びどまりだったならば、ノックスのこれ以降の数年の心配はなかった。
しかし、ステラにも兄と同じような才能があった。
ステラが毎日剣をふると、めきめき腕が上達し、あっという間に様々な事ができるようになった。
剣を振ったら衝撃波も出るし、殺気も感知できるようになっていた。
しまいには、各地に生息しているモンスターも一人で難なく倒せるようになってしまった。




