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52話 犬獣人の家族

仲間達と別れ転移してから半日が過ぎていた。

セシリア、ランゼム、キューレリーの居る森に転移した。

皆リラックスできたらしくサンドライト達が戻った途端、お腹が減ったと騒いでいた。


早速ご飯の準備をして食事を済ませ、旅路を急いだ。

「母に作ってもらった、デミグラスソース、バーベキューソース、塩、だけじゃ飽きてきたな、次はケチャップ、味噌、醤油なんかも作らないと」

サンドライトは調味料のバリエーションを考えていた時だった。


サンドライトの【索偵】が反応した、森の奥に人の反応が4つ有る。

道沿いを馬車でしばらく走っていたが森の奥で人の反応は今まで無かった。

サンドライトはキューレリー、セシリアと3人で森の奥の反応の有る方に身体強化を唱え走った。


10分程森を走ったところで、倒れている人影を見つけ側まで急いで駆け寄ると、大人の男女と1人の女の子が倒れていて、側でもう一人男の子が泣いている。

直ぐにサンドライトが【鑑定】すると、3人は疲労と空腹で意識を失っている状態だった。

サンドライトは【ヒール】を唱えた後、鍋に魔法で出したぬるま湯に砂糖と塩を少量溶かし、簡単なスポーツドリンクもどきを作り、意識を取り戻した3人と側で泣いていた男の子に、コップに先程のスポーツドリンクもどきを渡し飲むように言った。

何杯か飲んだので、頃合いを見て空間収納から柔らかい焼き立てのパンを渡した。


少しして4人は落ち着き、サンドライト達に警戒しながらも、感謝の気持ちを話してきた。

よく見ると4人は、犬獣人で顔も手も犬でまさに2足歩行のシベリアンハスキー犬の姿をしていて、柄のせいだが少し怖い顔に見えた。


サンドライト達3人は、助けた4人に話を聞いた。

4人は東大陸からゴライアス山脈を越え中央大陸に逃れて来たらしい。

しかし途中で水も食料も尽き果てとうとう倒れてしまっていた所でサンドライト達に助けられた。


4人は親子で東大陸の街に住んでいて、父親は大工と母親と畑作をしていたが、去年から不作が続き税金分の作物もなく、そのうえ父親が戦争に徴兵されるため、母親と子供2人では生活ができなくなるので比較的平和だと言われてるグルバニア連邦王国に逃げて来たそうだ。

父親 バーン 27歳、母親 スー 26歳、長女 ミー 11歳、長男 リー 9歳

全員サンドライトより背が高かった。


4人の犬獣人の体力も回復した様なので、全員で馬車に戻った。

バーン親子は行く当てが無いという事なので、サンドライトは一緒に開拓地で頑張ってみないかと誘うと、4人は喜んび、着いて行かせて欲しいと願いでたので、一緒に開拓地に向かった。


12日後サンドライト達は、辺境伯に譲渡された開拓地に到着した。


12日間の間にも、馬を休憩させる度に、サンドライトは母のエイレーネ、商人のケリー、ロザリアセベス2世国王、ガリズバリー辺境伯、リーベンギルド支部長ダニエルに転移を使い会っている。


エイレーネとはお互いの近況報告と、サンドライトも自分で料理が出来て得意な方だが、エイレーネの作るソースとパンは特に旨く毎回作ってもらっては空間収納にしまっている。


石鹸工房はケリーにも話を通しているが、ロザリアセベス2世国王がグルバリア連邦王国内外の交易許可証と束縛介入不可免状をグルバリア連邦王国国王ロザリアセベス2世名義で発行する条件に、ランズベルク国、サガン国以外でもサンドライトが関わる商品は全てグルバリア連邦国で保護する代わりに、首都ロザリアに有る商会に生産数の内3割を卸す条件を求められ、サンドライトはそれを飲んだ。

理由は首都ロザリアにケリー商会を作って、そこに商品を卸しても条件を満たすと国王が約束してくれたからだ。


国王は更に、下水、排水設備に関しても詳しく訪ね、サンドライトは詳しく説明した。

報酬は国王から「なにか困ったことがあれば出来るだけ力になる」という言葉だけで十分ですとサンドライトは申し出た。

サンドライトは今でも十分に国王が後ろ盾になってくれていて、感謝している。


リーベンギルド支部長には、ジャイアントスパイダー討伐を定期的にサンドライトにお願いできないか相談された。

漆黒の翼が解散してから、ジャイアントスパイダーを討伐できる冒険者が殆居ない状況で、数も増え共食いが始まりそうだし、主力商品の材料のスパーダーシルクの在庫も殆無い状態だと説明され、サンドライトはダニエルに定期的討伐を受けることにした。

ダニエルに恩も有るが、理想的な開拓地にするには資金がいくら合っても足りないからだった。

12日間の間に、サンドライトと仲間たちで2回ジャイアントスパイダーを大量に討伐している。


辺境伯はその後1回毒で状態異常になっていたが、現在は状態異常になっては居ない。


ガリズバリー辺境伯は、前々からサガン国の国王から子供を王宮に派遣しないかと相談されていたので、この機会にと辺境伯の長男のタルエルを修行としてサガン国王の宮殿に派遣している。


そして今、サンドライト達は新たな土地で理想的な街を作るため、動き出した。



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― 新着の感想 ―
[良い点] タイトルとあらすじから受ける印象とはイメージが異なりましたが、基本いい話で読後感がよいです。 [気になる点] 作者様も試行錯誤しておられるようですが、呼称が安定してないところ。母がサンドラ…
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