40話 サガン国入国
サガン国の検問所に5人は向かった。
検問所には衛兵が3人居た。
5人は衛兵にそれぞれ身分証として冒険者ギルドカードを見せた。
サンドライトが冒険者ギルドカードを見せると、衛兵が硬直していた。
その後、セシリア、ブラーセル、キュウレリー、ランゼムがギルドカードを見せる。
「何なんだ、このパーティーは。SSS級が3人、S級が1人・・・異常だ」
「しかも、アレクサンドライトなんて冒険者聞いたことないぞ。そもそもSSS級があることも知らない」
衛兵達は心の中で呟いた。
サンドライトは、見た目はまさに美少女のような綺麗な顔をしていて、身長が148cmで背が低く、現在14歳だ。
キュレリーと名乗る幼女までSSS級冒険者ギルドカードを持っている。
「どうして固まってるなの?」
「カード見たまま動かないなの!」
「キュウレリー困ったなの」
しかもこの幼女、「なの、なの、五月蝿い」
異常すぎるが、どう見ても、カードは本物。
あえて、こんな目立つ身分証を偽造するとは考えられないが、SSS級ランクが実在することも知らなかった。
しかし此処で疑って、本物だった場合大変な事件になってしまう。
衛兵3人は困惑していた。
側で「なの、なの」と五月蝿いのが居たがすでに彼らの耳には聞こえていなかった。
衛兵3人が困惑してると、サンドライトがギルド本部が発行してくれた、書状を見せた。
書状には、このパーティーのメンバー全員の名前が記載され、この者たちがギルド本部で認めた冒険者であることが記載されていた。
サンドライトは更に、封は閉じられているが、ガリズバリー辺境伯宛のグルバリア連邦王国国王署名の手紙を見せた。
流石に衛兵も国王署名の手紙を見せられては、疑ってはいけない人物と判断し入国が認められた。
若い衛兵2人は、サンドライト達の後ろ姿を見送りながら、
「本当にあんなのがSSS級なのか?冒険者ギルドも焼きが回ったな、俺のほうが強いぜ」
と小声で話していたが、1人、中年の衛兵が震えていた。
この衛兵は、過去数度戦場に出兵したことが有り、生き延びた戦士でもある。
「お前達、あの少年を見て、あの幼女、あの初老の男性を見て何も感じなかったのか?」
「あんな弱そうなのががSSS級だなんて笑い話ですよねw」
「お前達、戦場にでたら真っ先に死ぬぞ!相手の気が分からないなら戦場には行かないほうがいい」
中年の衛兵は、呆れた顔をして言った。
男は相手の気を感じることが出来たおかげで、無謀な相手とは戦わず、戦場で生き延びてきた。
若い衛兵は言葉を失ったままだった。
サンドライト達は、街を散策した。
馬、馬車、開拓地で蒔く植物の種を探して。
サンドライトは漆黒の翼時代約2年で稼いだ、大金貨70枚相当を所持していた。
日本円に例えたら7000万相当に値する。
しかし、グルバリア連邦国内であれば、地域によっての価格変動はあるが、2億8千万相当である。
サンドライトは自分の金を使い開拓地開発を考えていた。
セシリアは自分のお金も使って欲しいと申し出たが、サンドライトが断った。
ただし、自己資金が足りなくなった時、投資して欲しいと願い出ていた。
セシリアは投資の意味が理解できず、サンドライトに訪ねた。
「投資は、なにか仕事をする時にお金を出して協力した代わりに、売上から報酬を受け取ることだよ」
サンドライトは、もしもの時はお願いね、とにこやかに答えた。
街を散策し、馬と馬車を販売してる馬屋を見つけた。
交渉の結果、馬が3頭で金貨3枚大銀貨4枚。
馬車は貴族が乗るタイプではなく、乗り合い馬車タイプで10人乗りで座席が鎖で馬車に固定され、座席が宙に浮いた感じになっており路面の振動が少ないタイプを選んだ。
まだサスペンションは発明されていなかった。
荷物は基本サンドライト、ランゼムが居れば空間収納が使えるため荷物スペースは重視しなかった。
一応馬車の屋根に荷物を積む足場が備えられている。
馬車は大金貨1枚金貨2枚だった。
早速購入した馬車に乗り街の市場のある方向に向かった。
御者は経験者のランゼムがした。
キュウレリーが凄く興味があるらしく、ランゼムの御者席の隣に座った。
ランゼムとキュウレリーの組み合わせは親子にしか見えない。
市場に行くと、様々な野菜、果物が売っている。
さすがサガン国。
サガン国は南大陸に隣接していて、温暖でもっと南のゴライアス山脈を超えると熱帯になる。
南大陸、東大陸と川を挟んで隣接してるため、船での交易が盛んで、グルバリア王国より当然交易品は安く手に入る。
グルバリア王国やランズベルグ国迄は距離が有りその分輸送費が高く付き商品価格も上がる。
街を散策中、貴族御用達の店で、ママの工房の石鹸が販売されていた。
サンドライトは価格を見て驚いていた。石鹸1個ケリーさんは大銀貨6枚で販売してるが、サガン国では輸送費、転売費込だろうが、金貨2枚だった。
「馬より高い・・・がそれでも硬い泡立ちの良く匂いの良いものはこれしか無いからな」
リーゼから距離は離れてるが、もっと石鹸を量産して多くの人に使って欲しい。
この世界は未だ衛生的とはお世辞でも言えない状況だ。
グルバリア連邦王国は立派な街道は持っているが、水路も下水もまだ普及していない。
水路がないから、風呂なども一般的ではない。
大貴族の屋敷には稀に有るらしいが。
特にグルバリア王国のロザリアは、下水が無く、ツボに排泄物をためて、回収馬車が排泄物を集め、街から離れた林に巨大な穴を掘って有りそこに破棄されている。
回収馬車が来るまで、排泄物置き場周辺は大変な匂いがする。
サンドライトの住んでいたリーゼは家の裏に穴を堀、排泄した後、木の葉を被せ、匂いがきつくなったら土を被せ新しい穴を掘っていた。
サンドライトは次の商材を考え市場をの商品を凝視していた。
現在、文章表現を試行錯誤中です。
文章表現の統一が出来ておらず申し訳ございません。




