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蛍光刀 いつ蛍が光るか?  作者: 渋谷かな
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「やったー! 京都だ!」

「やっと着いたわ・・・死ぬかと思った。」

「お姉ちゃん! 死んでるってば!」

「楓。細かいことを気にしていると男にモテないわよ?」

「いいよ。だって楓には蛍ちゃんがいるもん。責任とってね。蛍ちゃん。」

「誰がとるか!?」


こうして俺たちは京都にやって来た。


「それにしても・・・いいな。」

「蛍ちゃん! 何が?」

「楓の「やったー! 京都だ!」がいい響きだ。」

「そうね。京都観光のPRにちょうどいいわね。」

「やったー! 楓! 褒められた!」

「これで帰りは新幹線チケットがもらえるぞ!」

「この時代に無いものを言わないで下さい!」

「やったー! 新幹線!」

「楓も喜ばないで!」


桜は蛍と楓に呆れはてる。


「遅い!」


そこに一人の若者が現れた。


「誰だ!?」

「遅い! 拙者をいつまで待たせる気だ!?」

「拙者!? まさか!?」

「拙者は源義経! 京都では牛若丸と名の知れた遊び人です! はっはっは!」

「なんだ? こいつは? 頼朝さんや頼家、実朝とも違う。本当に源氏なのか?」

「怪しいですね!?」

「何も幽霊が怪しまないでも。」

「あはは。」

「拙者! 拙者!」

「楓!? 知らないおじさんと遊んじゃいけません!」

「チッ。お姉ちゃんのケチ。」

「なんなんだ? おまえたちは?」

「俺にも分かりません。」


こうして俺と源義経は打ち解けた。


「・・・という訳です。」

「どういう訳だ?」

「なんか、この人、面倒くさい。」

「拙者! 可愛くない!」

「説明すると、平家と源氏のゆかりの地を回っているんです。」

「それならそうと、最初から言ってくれ。拙者は、ただの京都観光の客かと思ったぞ。」

「桜さん。こいつ夜空の藻屑にしてもいいですか?」

「許します。きれいなスターダストにしてしまいましょう。」


俺は桜さんの許可をもらい、青く光る蛍光刀を抜いた。


「ほう、拙者とやるというのか? 拙者は刀の達人であるぞ。」

「おもしろい。望むところだ。」

「蛍ちゃん! 殺しちゃえ!」

「こら!? 楓!? 女の子が汚い言葉を使っちゃあダメでしょう!?」

「桜お姉ちゃんだって、殺す、しばく、この世から消すとか、いっぱい言っているじゃない!?」

「うっ!? それは・・・。」

「おまえ大変だな。この二人と一緒に旅をしていて疲れないか?」

「分かってくれるのか!? 俺の苦労!?」

「当然じゃないか! 同士よ!」

「源氏だ! 義経! おまえは立派な源氏だ!」

「おお! 分かってくれたか! 蛍よ!」


打ち解けた俺と源義経。戦いは回避されることになった。


「桜お姉ちゃん。男って、分からないね?」

「そうね? どうやって友達になるのかしら?」


不思議そうに男たちを見る楓桜姉妹であった。


つづく。

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