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「なんだ!? あの化け物は!?」
北条政子の召喚した源頼朝は人の姿ではなく、おぞましい姿の化け物であった。
「ま・・・さ・・・こ。」
「え!? あなた!? あなたなのですか!?」
「ま・・・さ・・・こ。」
化け物の正体は源実朝であった。
「あれが、あの強かった源頼朝!?」
「拙者初代! 拙者初代!」
蛍と楓は姿が変わり果ててしまった源頼朝に驚く。
「あなた!? いったい何があったというのですか!?」
「ま・・・さ・・・こ。」
源頼朝は自由に言葉を話すことが出来なかった。
「ガオオオオー!」
いきなり源頼朝が暴れ出した。もう源頼朝は自分の意志で動いていないのかもしれない。
「カッコイイ!」
「どこがカッコイイんだ!? クソガキ!?」
蛍は楓を抱きかかえて後方に退避する。
「あなた!? 正気を取り戻してください!?」
「ガオオオオー!」
「キャア!?」
呼びかけを続ける北条政子に、源頼朝が襲い掛かる。
「クソッ!?」
蛍が飛び出し、間一髪の所で源頼朝の攻撃を鞘で受け止める。
「あ、あなたは!?」
「ただの通りすがりの者です!?」
これは、お約束。
「早く離れてください!?」
「でも!?」
「今の頼朝さんは普通じゃない!? 危ないから離れて!」
「は、はい!?」
北条政子は後方に後退する。
「でやあああ!」
蛍は源頼朝を払いのけ間合いを取る。
「こんな刀じゃ戦えない!?」
蛍の蛍光刀は、まだ抜けなかった。
「ガオオオオー!」
「正々堂々と強かった頼朝さんはどこに行ってしまったんだ!? いったい何が!?」
蛍は源頼朝の変わり果ててしまった姿に愕然とした。そして、どうしてこのような悲惨なことになっているのかが分からなかった。
「呪いだよ。」
その時、蛍の胸に声が聞こえてきた。どこかで聞き覚えのある声が・・・。
「おまえは!? 頼家!?」
姿を現したのは源頼家であった。
「父上は呪われて正気を失い、このような化け物の姿にされてしまった。」
「呪いだと!?」
「そうだ。拙者には分かる。なんたって呪いや恨みは専門分野だからな。」
源頼家は呪いに詳しかった。
「ああ!? 俺の刀にした呪いを解きやがれ!」
蛍の妖刀、蛍光刀は源頼家の呪いのために鞘から抜くことが出来なくなっていた。
「いいぞ。その代り、呪いに呑み込まれて拙者に体を寄こすか、拙者の呪いを打ち破る強さを見せてみろ。」
源頼家は蛍に選択肢を与える。
つづく。




