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蛍光刀 いつ蛍が光るか?  作者: 渋谷かな
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30

「ダメ!!!!!!!!」


楓の大きな声に蛍も源実朝も動きが止まる。


「楓!?」

「楓ちゃん!?」


蛍も源実朝も蛍の方を見る。


「蛍ちゃん! 戦っちゃダメ!」

「うるさいぞ! クソガキ!」

「拙者3代目は遊んで欲しいだけ!」

「なに!? そうなのか?」


楓は子供なので、子供同士、源実朝の気持ちが分かるのだ。


「拙者は楓ちゃんと遊びたいだけ。約束したから。」

「拙者3代目! 約束した!」

「うん。」

「何して遊ぶ?」

「おままごと!」

「おままごと!」


楓と源実朝は、おままごとをして遊び始めた。


「・・・これでいいのか?」

「いいんじゃない。戦闘も回避できた訳だし。」


蛍は呆れる。しかし桜はどこまでも前向きだった。


「楓! 重いっきり、おままごとしなさい!」

「はい! そうだ! 桜お姉ちゃんも一緒にやろうよ!」

「え!? 私ですか!?」


楓の発案で桜もおままごとに参加することになった。


「蛍ちゃんも! おままごと!」

「はあ!? どうして俺が!?」

「拙者3代目。蛍ちゃんを殺そうか?」

「楓が言うなら、蛍狩りでもするか?」


ふっふっふ、と子供2人に脅迫される蛍はビビる。


「やります! やらせてください! おままごと!」


蛍は楓と源実朝の軍門に下った。


「そうだ。おままごとは人数が多い方が楽しい。おまえたちも参加しろ。」

「ええ!?」


蛍の発案で築たちも、強制的におままごとに参加が決まった。


寸劇「おままごと」が始まる。


「アホ―。」


カラス役のアホガラス。


「冷息。」


冷たい風役の雪オカマ。


「薬はいらんかなめ。」


通り過ぎる薬屋役のナメクジ先生。


「お兄ちゃんどうして死んだの!?」

「お兄ちゃん! 楓を置いていかないで!」


楓と源実朝は兄の築の死を悲しんでいる。


「どうして俺が死体役なんだ!?」

「黙れ! 大道芸人!」

「ギャア!?」


蛍は築を黙らせ、本当の死体役にした。


「お父さん! お母さん! 楓さんを拙者に下さい!」

「誰がおまえなんかに楓をやるものか!」


おままごとのテーマは「楓の実家の両親に挨拶に来た源実朝」である。


「駆け落ちしたらどうするんですか!?」

「フギャ!?」


楓の母親役の桜が、タヌキの置物で父親役の蛍を殴り気絶させる。


「うちの娘で良ければどうぞ。」


桜は快く楓と源実朝の結婚を快く許した。


「やったー! 楓ちゃんと夫婦だ!」

「楓! 拙者3代目のお嫁さん! 幸せにしてね!」


寸劇おままごとはハッピーエンドを迎えた。


「許しません!!!」


その時、鎌倉幕府の屋敷から、源実朝の母である北条政子が現れた。


つづく。

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