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「雪オカマとアホガラス!?」
「誰が雪オカマだ!? 私は女だ!」
「アホという奴がアホなのだ! アホ―。」
「・・・はいはい。」
蛍は雪オカマとアホガラスに疲れた。
「ナメクジ先生は負けちゃったけど、無駄死にじゃないね。」
「生きてるなめ!? 勝手に殺すなめ!?」
ナメクジ先生は動けないが意識はあった。
「数で不利だから、助っ人を連れて来たみたいだけど、ナメクジ先生の香りを吸っちゃったら動けないよね。」
雪オカマは築のことを言っていた。
「クソッ!? 俺としたことが!?」
動くことができない築は悔しがるしかできなかった。
「アホ―。アホ―。アホ―。」
アホガラスも築をバカにしていた。
「そんなに人間をバカにしない方がいいですよ。」
「そうよ! 役立たずでも、笑っちゃあ可哀そうでしょ!」
蛍と桜は築をフォローする。
「グサ!? グサ!?」
プライドの高い築は同情されるたびに心が傷ついた。
「お頭の命令なんだよね。死んでよ。」
「2体1でも悪く思うなよ。アホ―。」
雪オカマとアホガラスが蛍に襲い掛かろうとする。
「分が悪くても負ける訳にはいかない。」
蛍も刀を抜き構える。
「いくよ! 氷息!」
雪オカマの冷たい息が蛍を襲う。
「おっと。」
蛍は余裕でかわす。
「ニヤッ。」
雪オカマの口元が笑う。
「かかったアホ―。」
短刀を持ったアホガラスのスピードが早く、氷息をかわした蛍の懐に飛び込んでくる。
「しまった!?」
蛍は不意を突かれてしまった。
「これで終わりアホ―! 暗殺鴉!」
アホガラスの短刀が蛍の首と胴体を切り裂いた。
「キャアアア!?」
桜は、衝撃の光景に悲鳴をあげる。
「はい。一丁あがりよ。」
「アホは死んでも治らないアホ―。」
雪オカマとアホガラスは勝利を確信していた。
「男女!? 死んでしまうなんて!?」
築は、ライバルの死を悔やんだ。
「勝手に殺さないでくれるか?」
そこに何事もなかったように蛍が現れた。
「男女!?」
築は首が飛んだ人間が生きているのを驚いた。
「俺の体は無数の蛍の集合体だ。斬られて死ぬことは無い。」
蛍の体の正体。蛍は無数の蛍の集合体だった。アホガラスの短刀が蛍を切る前に顔と胴体を分離させたのだった。
「私、知ってたもんね。」
桜は、蛍と詠の戦いを見ていたので知っている。
「蛍の集合体だと!? 化け物か!?」
「いえ、妖怪です。」
「おまえ、いったい何者だアホ―。」
「ただの通りすがりの者です。」
蛍の受け答えも様になってきた。
「おまえはオカマを頼む。大道芸人。」
「任せろ。これで2体2だ。」
築の体調が回復した。
「俺はアホガラスを殺る。」
蛍はやられたらやり返す根に持つタイプだった。
つづく。




