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東方防衛戦3

一人称、アルテインに代わりまして出席番号18番手塚。

                  (野球アナウンス風)

 武藤、いや薬藻に会って話が出来たからだろうか?

 今日はいつも以上に身体が軽い。

 今までなら敵を倒すにも気後れしていたあたしだったのに、どれだけ敵を倒しても嫌悪感も何もない。


 ただ、自分はやれるという根拠のない自信だけは無駄にある。

 なにせ、あたしは勇者らしいからな。

 テレビゲームとか携帯ゲームとかあんましやンねーから異世界召喚とか勇者とか魔王倒してとか言われてもあまりピンと来ないンだが、呼び出されてから本日までで、ようやくあたしのやるべきことが分かった気がする。


 敵は魔王、そしてその軍勢。

 クラスメイトや王国軍の御蔭で、なんとか戦争という形になっているが、元々この国の軍隊は少なく、あたしらも少数しかいない。

 日本の策とやらで薬藻が魔物をテイムして連れて来てくれたり、増渕の城で暇そうにしていた魔物たちをあたしがムーブ使って町の防衛に回したりはしたものの、それでも敵の軍勢は多すぎた。

 約10万って、しかも奇襲部隊? まだ増えンのかよ!?


 あたしは第二部隊で騎馬部隊を殲滅し、歩兵部隊相手に味方をフォローしながら闘っていたンだけど、いきなり天から声が降ってきた。

 その声は桃栗というクラスメイトの声らしい。

 彼女の言う事には、また奇襲部隊が現れて東と西がヤバいらしい。


 しかし、北の戦場は軍隊を減らす訳にも行かず、南の奇襲部隊を倒しに行った薬藻たちはまだ向えそうにない。

 さらにはアルテインとかいうガキが女性二人を引き連れ、命知らずにも向って行ってしまった。


 これはさすがに放って置く訳にはいかない。

 彼らのレベルは低いので、死に易いのだ。

 何度も殺されたあたしだからわかンだけど、魔物ってけっこー強いのな。


「ナットウなんとか、それとプリンだっけ? 一応、伏兵部隊が出張るだろうけど西のフォロー頼む。あたしは東に向う」


 近くに居た王国軍騎士を巻き込んであたしは迎撃に向う事にした。

 いくら人数が少ない王国軍でも、三人居なくなった程度では戦線に問題はないだろうと安易に考えた結果、あたしの独断で東と西の防衛に向う。


 一応、後詰のメイド部隊に差しかかったところで東と西に向うことを伝えておいた。

 あたしらが向うと日本に状況報告がいけば向こうは向こうで対策を考えるだろうという打算である。

 北門を通り街中へ。

 騎士二人と中央の噴水付近で分かれ、あたしは一人東門へと向かった。


 そして門を潜った瞬間、アルテインという少年が殺されかかっていたので、即座にスキルを使用して助けに入った。

 乱れ雪月花。あたしが使える剣技ではたぶん最強の技だと思う。

 何せレベルは既に99を越えてしまって表示されなくなっているからだ。

 増渕に聞いてみた所、これをカンストというらしい。カウンターストップの略だそうだ。

 これを聞いた桃栗が後でアップデートしてレベル上限上げとくとかいってたが、どうでもいいし。

 知るかンなもん。マジどうでもいいわっ。


 乱れ雪月花は敵単体を無数に切り刻むスキルである。

 一応、攻撃範囲が広いので近くに敵がひしめいているとそいつらもまとめて微塵切りにできる。

 斬れば斬る程雪のように白い花びらが血液の代わりに敵から噴き出るという意味不明な技なのだが、威力は凄いようだ。


 ふぅ。なんとか間に合った。

 にしても、随分とまぁ苦戦中じゃね?

 増渕ンとこの魔物って強かったからもっと善戦してるかと思ったンだが、やはり数の暴力には勝てないようだ。

 着実に数が減っている。


 確かに奇襲部隊の数も目に見えて減って入るが、数の少ない味方側の方が被害は甚大だ。

 やっぱ、増渕辺りの実力者が一人は居ないとまずいってか。

 西門の方大丈夫だろうか? 即行こっち終わらせて手伝いに向わねぇとな。


 と、思った途端の出来事だった。

 突然、真上から魔物が落ちてきた。

 なんだ? と思った時には、地面に激突して死亡する魔物。オークナイトだ。


 さらに雨のように空から落ちてくる魔物の群れ。

 意味がわからず後方を振り向くと、西門の方角に巨大な竜巻が発生していた。

 なン……だ、アレ?

 いや、でも……巻き上げられてる魔物の中に味方の魔物が見当たらない。

 単純に巨大過ぎて持ちあがらないだけかもしれないが、まるで選別したかのように敵軍の魔物だけが墜落死を行っていた。


 やがて、竜巻は西に向って遠ざかっていく。

 誰かの魔法だろうか?

 なんにしろ、あんな魔法使える奴がいるなら向こうは安心そうだ。


 なら、あたしはこっちを護り切る。

 薬藻にまだ言ってないことがあるしな。

 絶対に、クラスメイト全員で元の世界に戻る。そのために……


「サンダーブレード!」


 あたしはサンダーブレードの魔法を使いエクセルカリバーに雷属性を追加する。

 これで、振り抜いた剣から雷撃が飛んで周囲の魔物を感電させることが出来るようになる。

 電撃に耐性を持つ奴がいるとやっかいだが、見た感じこの奇襲部隊にはいないようだ。

 なら、存分に振りまわさせてもらおう。

人物紹介(仮)


 手塚至宝

   勇者


 部隊構成(仮)


  魔王軍

   第一部隊 機動部隊(魔獣のみの構成)約2万 壊滅

   第二部隊 騎馬部隊(魔獣に騎乗した魔族)約2万 壊滅

   第三部隊 歩兵部隊(魔族のみの構成)約4万 残り約6千

   第六部隊 巨人部隊 約84体

   第八部隊 南方奇襲部隊 約2万5千 残り約6千

   第九部隊 西方奇襲部隊 約2万5千 竜巻により壊滅

   第十部隊 東方奇襲部隊 約2万5千 残り約2万千

   第四部隊 重歩兵部隊(高ランク魔族のみ)約1万 残り約98体

   第五部隊 巨大獣部隊(攻城用・魔獣魔族混合) 約2千6百体

   第七部隊 精鋭兵・魔王 約百名


  フルテガント王国軍


   第一部隊(王国軍冒険者人猫族混合) 約5千名

   第二部隊(勇者王国近衛兵暗部精鋭兵等)約9百名

   魔法部隊(王国軍冒険者エルフ族混合) 約7百名

   負傷者               約2千名

   死者                約3千名

   完全死               660名

   医療部隊(王国軍冒険者妖精族混合) 約5百名

   南方防衛部隊(魔法・医療部隊混合) 約5百名

   遊撃部隊テイムモンスター25名

   竜部隊(赤龍王と黒竜は含まず)13名

   伏兵部隊・西            970名

   伏兵部隊・東            635名 + 4名

   行方不明                1名


 魔王軍戦経過報告(仮)


 ・大井手真希巴、ヌェルティス、増渕菜七による広範囲魔法での先制攻撃。


 ・三人の退却後、魔王軍機動部隊(獣部隊)を罠に嵌める。


 ・魔法部隊による追い打ち。


 ・機動部隊壊滅。


 ・龍華出陣。敵軍中央(重歩兵部隊)にて無双開始。


 ・機動部隊の後詰、騎馬部隊と第一部隊が激突。


 ・騎馬とさらに後詰の歩兵部隊が合流。


 ・綾嶺の自業自得な危機で超幸運効果発動により大井手が助っ人に入る。


 ・重圧魔法が無くなり騎馬部隊が本格的な行動を開始。


 ・大井手が持ち場に戻り魔法再開。


 ・騎馬部隊と歩兵部隊の一部が左右の森へと侵入。遊撃部隊が迎撃。


 ・巨人部隊最前線に出現。


 ・巨人部隊一つ目兄貴たちによる一斉射。


 ・増渕により一斉射の防衛成功。体力が尽き増渕死亡(仮死)。


 ・巨人族対巨大宇宙人&竜族


 ・南方防衛戦


 ・西東より新たな奇襲部隊出現


 ・伏兵出現


 ・西方防衛戦


 ・東方防衛戦


   ↑いまココ

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