20話 みんな間違い、僕は人間でルーパートだよ
『ねぇ、君って、この家に住んでるルーパート? えっとお父さんやお兄ちゃん達が、魔獣に変身できる?』
「うん!! パパとおにいちゃ、へんしんできる!! しょれでぼくは、るーぱーちょで……。ルー、パー、トで、いまれんしゅうしてるの!!」
『あわわわわ!?』
『本当にあの小さなルーパート!?』
『わわ!? お話ししようと思ってたルーパートなの!?』
『……でも、何でモコレット?』
『もしかして、また勝手に変身しちゃったんじゃない?』
僕がルーパートとって言ったら、集まっていた魔獣さん達が、一気に騒がしくなりました。みんなどうしたのかな?
『みんなどうしたっチュ? ルーパート、知ってるっチュ? でもみんな初めて会ったっチュよね?』
『あっ!! あのね君、間違いでこの子をここへ連れて来ちゃったんだよ。この子、別に人間に何かされそうになってたんじゃない。ただ、家族が一緒にいただけだったんだ。怒られてたかは分からないけど……。うん、家族は家族だよ』
『家族っチュ?』
『そう。これは僕達がいけなかった、ごめんね。先にこの子と家族だけでも、教えてあげてれば良かった。ほら、この家の人間は、変身できるって言ったでしょう? この子はその、変身できる人間の子供なんだよ。今は変身してモコレットになってるの。ね、ルーパート、そうだよね? 今変身してるんでしょ?』
「うん!! へんしん!! きょうはぁ、2かいへんしんなの!!」
『変身、家族っチュ?』
『考えたら、っていうか、匂いをちゃんと嗅いだら、確かにルーパートの匂いかも』
『クンクン、だな!! ルーパートの匂いだぞ』
『ね、だからこの子は、モコレットじゃなくて。この家に住んでいる、変身してる人間の子だよ』
『人間……、あいや~チュウゥゥゥ~』
あいやぁぁぁ? なんかさっきの僕みたい。モコレットはとってもビックリして、すとんって尻もちついたよ。
『ふわぁぁぁ、人間っチュか!? 本当に人間っチュ? 俺と同じっチュ』
『ね、凄いよね。他の魔獣に変身しても、そっくりだよね』
『初めてなら間違ってもしょうがないよ』
『ねぇ、詳しい状況教えて。最初からだよ。ちゃんと僕達も話しを聞いて、それでこの子に教えてあげないと、どうしてここに連れてこられたのか、ビックリのままになっちゃうからさ』
『分かったっチュ。……へあぁぁぁ、人間っチュかぁ。へあぁぁぁ』
へへへ、なんか面白い、へあぁぁぁ、へあぁぁぁって。僕の変身にとってもビックリしてくれたモコレット。僕の変身、そんな上手だった? 本物そっくり? 嬉しいなぁ。
『俺、おやつの木の実探してたっチュよ。それで美味しそうな木の実を見つけて、木の上で食べてたっチュ。そうしたら別の木にも、美味しそうな木の実がなってるの見つけたっチュ。それで、その木に移動したら……』




