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大好きな家族に溺愛されて、ちびっ子3男今日も元気にもふもふ変身練習中!!  作者: ありぽん


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21話 とっても優しくて勇気いっぱいの、カッコいいモコレット

 僕が今いる場所は、いろんな魔獣さん達のお家でした。そしてこのお家に僕を連れてきたのは、チュウチュウって言ってるモコレットだったよ。僕の首のところを咥えて、ここまで走って来たって。 


 最初に首のところ、変な感じがしたでしょう? あれ、僕は咥えられてたみたい。モコレットは木の実をいっぱい食べるから、歯がとっても丈夫で、大人のモコレットは、時々石までかじっちゃうんだよ。 


 でも僕は、首を咥えられた時、全然痛くなかったです。それはモコレットが、優しく僕のことを咥えてくれたから。小さな他の家族を運ぶ時も、僕みたいに痛くないように上手に咥えて、絶対に傷つかないように、素早く運ぶんだって。ネコみたいだね。


 そしてどうして、僕をここまで咥えて運んできたかは。モコレットは、僕が人間に襲われると勘違いしちゃったからでした。


 次の木の実を採りに行こうとしていたモコレット。でもその途中で、僕とママ達がいるのを見つけてしまった。それを、僕が人間達に囲まれて襲われそうになってるって、思っちゃったみたい。


 このモコレットね、この前ここに引っ越してきたばかりで、僕やママ達のことは、これから魔獣さん達に詳しく教えてもらう予定だったの。でもその前に、たまたま僕達を見ちゃって……。


 僕達家族が変身できるってことは聞いていたけど、ほら、詳しくわね。まだ顔までは教えてもらってなかったから。それで、ママ達のことを魔獣を襲う人間だと勘違いして、僕のことは襲われそうになってる、魔獣だって思っちゃったんだよ。


 僕が大変!! でもここに住んでいる人間は優しい人間ばかり。そう聞いていたモコレットは、本当に襲われそうになってる? それとももしかしたら、仲良しに何かしてる? ってちょっとだけ考えました。


 でも、本当に襲われそうになってるなら、今すぐに助けないとダメ。そうだ! もしも違ってたら、後で邪魔してごめんなさいって謝って、元の場所まで連れて戻ってあげれば良い。


 そう思ったモコレットは、急いで僕を助けに来てくれて、安全なこの魔獣さん達のお家まで、運んでくれたんだ。


 僕を運んで来たモコレットは、もしかしたら自分が人間に襲われちゃうかもしれないのに。絵本に出てくる冒険者みたいに、困ってる人を助けてくれる、とっても優しくて勇気いっぱいの、カッコいいモコレットでした。


『そうだったんだ』


『知らないんじゃ、勘違いしちゃうよな』


『ごめんっチュ。俺間違えたっチュよ。お母さんから離しちゃって、ごめんっチュ』


「だいじょぶっチュ!! ちょっとビックリちたけど、たしゅけてくれて、ありがとっチュ!! あれ?」


『チュ?』


『ルーパート、モコレットみたいになってるよ?』


「ありゃ、ちゅ?」


 なんかモコレットのお話し聞いてたら、チュになっちゃったよ。ん? モコレット、困ってて、慌ててる顔してる。それにまたごめんなさいって。


 僕はもう1回大丈夫って言ったよ。だって、僕が危ないと思ったから助けてくれたんだもん。悪い魔獣さんじゃないのに、いじめる魔獣さんじゃないのに、僕、怒らないよ。僕は一生懸命、モコレットにお話ししました。


 それから魔獣さん達も、早く教えてあげなくてごめんね。それに危ないと思ってても、そんなすぐに完璧に動けないよ。モコレットは凄いねぇ、って言ったよ。僕はうんうんって頷きます。


 そうしたらモコレットが、困った慌ててる顔から、困ってる笑う顔に変わったんだ。


『えへへ、そうかなっチュ』


『うん、凄いよ!!』


「たすけてくれて、ありがとっチュ!!」


「『『『チュー!!』』』」


 ってみんなで真似をしたら、モコレットはもっと笑ってくれました。

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