-381話 エルザン統一戦争 ②-
獣王街にはスーパー銭湯なる施設がある。
天然温泉は難しい。そこで、お世話好きゴーレムが、お風呂を沸かしてい待っているというスタイルでお風呂屋さんを建設したのだ。
女の子に人気の獅子頭から湯を掛け流す、大浴場はこの店の自慢である。
仕事の終わりに汗を流すため、マルは日に2回、利用していた。
そろそろ、メロンパン・スタンプが50個たまりそうな予感があった。
湯気が濃くて対岸の人影は見えないが、なんともちまっこいのが入ってるなと、双方で額に皺を寄せて見つめていた。
片や、湯船の中で胡坐をかき、脇腹の肉を摘まみながらため息を吐き。
片や、大の字のように足を広げて頭の上に手拭いを載せている。
お湯に浮かぶバストを見ながら、双方で大きくうなっていた。
「あれ?」
「...も、もしや...」
《マルちゃん!》
《エサちゃん!》
ふたりの声が重なっている。
潜水して静かに寄ってきたのは、エサ子の方だ。
すっかり元気になって、半年前のやんちゃな子に戻っている。
マルのぷにっとしたお腹を、両手で腰を挟むようにつかむと、緊急浮上を開始。
まるでイルカか、クジラがドルフィンキックで水面から飛び出てくる勢いで、マルはエサ子の頭突きを食らって失神した。
前歯は、一部が欠けて、鼻血を大量に湯船へぶちまける。
凄惨な殺人事件風景となった。




