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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
幻の島、アヴァロン
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- C 1324話 騎士王と獅子王、仮面の王 4 -

 夜会の終盤――。

 陛下主催で取り行われた舞踏会場の中庭で悲鳴が挙がる。

 獅子王オラニエ伯が、複数の悪霊レイスにより辱められた。

 いや、本人は絶命しているので。

 これは暗殺と言うべきか。

 あるいは事故死か。


 もう、何が起こってんのよ、もぐもぐ...。

 んぐんぐ。



 最初は物見という見物人で溢れてた観客だけど。

 そうそう我に返ったんだね。

 夜会の住人たちが。

 特に華と呼ばれてた夫人会のみなさんが大騒ぎする。

 と、同時に。

 いあ、呼応して悪霊レイスも奇声を挙げて、ああ偉いことになった。

「陛下、こちらに」

 騎士王の背は修道女さんに押されて盾にされ。

 Aさんが腰の獲物に柄に手を掛けながら、入場と同じ戸から逃走した。

 この扉の向こうにはレディ・フェンサーと呼ばれる女性騎士たちが待機してるからだ。

「すまないが隊長さん」

 言葉と共に陛下の引く手を騎士に預け。

「Aは何処へ行く?」

 Aさんも同行すればより安全は確かなものになる。

 ただしそれは待機してた士族出身の禁衛軍選抜たる、彼女たちの事が信用できませんと。

 客将の身分を越えてしまってるので。

 流石に軋轢の渦中には飛び込みたくはない。


 あとは――単純に修道女さんの事が気になる。


 分を弁えた殊勝な立ち回りのAさんに対して。

 レディ・フェンサーの方々もやや強張ってた印象だったが、少し緩くなった雰囲気。

 針の筵に入るのはAさんだけじゃないって事になるし。

「うむ、仲間が心配か」


「そういう事にしておいてください」

 Aさんが会場に戻るもう一つの理由。

 わたしたちに合流すること。



 放たれた悪霊レイスは、オラニエ伯の半開きの口からちゅーちゅー吸ってる様子。

「あれが魂魄吸いです」

 嫌がるアーサー卿の背をぐいぐい圧しながら、食欲旺盛なマルの下へ。

「こんな状況になったのに未だ、食べるんですか?」


「あ、うん。ホールの方も人が少なくなったし、これならローストビーフは取り放題だよね!!」

 たくましい。

 マル、凄い。

 こうして褒めて上げないと、いざ、戦いのときに拗ねるかもしれない。

 あおいは単純にダンスホールの上階の方へと走って行ったので、この騒ぎとは無縁だろう。

 今もそこかしこでスケッチしているに違いない。

「魂魄吸い、ですか?」

 モモチさんの姿が見えないな。

「お花、詰んでくるって」

 女王陛下を逃がした後ですれ違ったと伝えてきたAさん。

「悪霊ってどう戦えばいいんですか?」

 ドレスの裾に大きなスリットを作ったガウェイン卿も合流して。

 これで戦力はオーバーキルってとこかな。

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