表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1590/2520

- C 465話 勇者の備忘録 5 -

 ボクに襲い掛かった人虎族のベックはハナ姉の拳で、地中深くめり込んでた。

 うっわ~ ハナ姉は怒らせちゃダメな人だ。

「存外、腑抜けになったか」

 地中にめり込んで、白目むいてるベックへの言葉。

 投げるにしても...

 せめて、

「ほかにどんなセリフがある?」

 マルを犯そうとしたのだぞ、だって。

 いや、犯されそうに見えなかったでしょうに...

 いや。いやいや...


 ここで彼女に反論しちゃいけない。

 そ、そうですね。

「えっと、ベック...さんは、今でも嫌い?」


「逆に問うが。このふたりに好意が持てるか?」

 こうい?

「好意だ、()()ではない!」

 利き腕の拳をグーパーしてるハナ姉。

 殴り倒し足りないのかな?

「うーん、ちょっとムリ。最初は不注意で、死亡させちゃったから負い目があったけど。蘇生させてからの印象は相容れないって感じ...。出会い方が違ってれば、あるい、わ?」

 違ってれば、第一印象は変わるのか?

 ベックから、舐めまわすような視姦を受けてた時から、彼女はそこにあった訳だし。

 同じ幼女属性だからって、彼女も()()って先入観を持っちゃってた?



 そうなると。

 出会い方だけではなくなるなあ。

 仮に、ロリコンのベック...さんは、ボクを見る目が他と違うと、彼女も勘づくのだから。


 うん。

 やっぱり相容れることはなさそうに、思える。

 だって...

『ソレは、あたしのだあ!!!!』

 ってゴリラみたいな腕力で、襲われるのはボクの方だし。

 結果的にはふたりと決別する道しかない気がする。

「うん! ハナ姉の言うとおりだと思う!!」

 これすっごい笑顔だったと思う。

 一番いい笑顔。


 で、


 ハナ姉に平手を貰った。

 奥歯が折れた気がするし、鼻血はもちろん、聴覚喪失、視覚の不調が...拡張現実宜しく、目の前の視野内に表示され、強制覚醒させられた。

 タンクの中で跳ね起きて、

 タンクの天井で頭を打って爆沈。


 ボクは再び、仮想現実世界へ戻ってきた。


「バカもんがあ! 他人ひとをその一面だけで判断しちゃだめだ。ベックは確かにデリカシーのかけらもない変態だ。自分が()()であるかを確かめるために、処女だったあたしをレ〇プした男であるけども...それは別の形で始末わからせる。が、それはそれ...ギルド長としての責任感や、仲間思い、他人への気配りとかは、また別の話だからな。好き嫌いも見方によるだろう」

 え~

「はあ...鼓膜、破れました」


「マルは頑丈だから、大丈夫」

 いや、それフォローじゃないです。

 聞こえてませ~んってアピールしたんだけど。

 この姉も、こん棒で殴ろうかとも考えた。

「なあ、マル」

 姉が肩に腕を回してきた。

 潰れてない鼓膜へそっと囁く...魔力が籠った言霊で。

「お姉ちゃんに今、何をしようと考えたんだい?」

 あ、ダメだ...この人には勝てない法則があるんだ。

 今、そういう風に悟った。



 深い穴から這い上がってきたベック...さん。

 ボクに脅しをかけるハナ姉の背後から――

 姉が宙に浮かぶ様、それを目撃した!!


 見事なジャーマンスープレックス!?


 格闘家出身のベックならではの技。

 しかも、ハナ姉の巨乳をまさぐるほどの兇悪さもそこにあった。

 やられてる方は...意識が無くても嫌悪。

 見てる方も嫌悪。

「やられたら倍返しだあ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ