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特等席の午後
鬼宮さんは角が生えた元気な女の子です
ご主人様にことが大好きでとにかくいろいろやってくれますぜひご堪能してください
縁側の板張りに、ぽかぽかとした春の陽光が降り注いでいた。
その温もりに包まれ、彼女――長い銀髪と二本の小さなツノを持つ少女は、膝の上に一匹の三毛猫を乗せ、うとうとと居眠りをしていた。
「……にゃあ」
猫が甘えたような声を上げ、さらに体温を彼女の膝へと預ける。少女は寝ぼけ眼のまま、無意識に愛猫の柔らかな毛並みを指先で愛おしむように撫でた。
「ふふ……、あったかいね……」
猫の規則正しい寝息と、少女の穏やかな呼吸が重なる。
その横には、読みかけのまま閉じられた古い本と、飲みかけの冷めたお茶が置かれていた。それらは、少女がこの特等席でどれほど長い時間を過ごしていたかを物語っていた。
風が吹くと、庭の木々がさらさらと音を立て、遠くで鳥の声が聞こえる。
少女と猫は、その心地よい静寂に身を委ね、この上なく平和な瞬間を満喫していた。
こここそが、彼女にとっての「世界で一番の特等席」だった。




