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逆さ虹の森とはじめてのゆきの花  作者: くすだゆの
10/11

ハッピーホリデー



 白い光に照らされて、二人は逆さ虹の森へ帰ります。


 暗い森はみんな寝静まっているはずです。


 それなのに、たくさんの動物達の足音が聞こえます。


 「あっ、クックだ!」


 こまどりが歌います。


 「クックだ」


 「クックが帰って来た」


 こまいどりが次々に集まり、歌い出します。


 ぞろぞろとみんなが集まってきます。


 一番にやって来たのはクマでした。


 「おかえり。ごめんよ、クック。君って勇気があるんだね」


 そして、アライグマ。

 

 「悪かったな、クック。心配したぞ」


 ヘビもやって来ました。


 「どこかケガしてなのかしら?お腹すいてるわよね?美味しい果物と木の実をたくさん用意したわ」


 最後にお母さん。


 「クック、さぁ広場に。みんな、あなたを待っていたのよ」


 クックは胸がとてもとても暖かくなりました。


 「みんな大好き。有難う」


 そして、みんなにクックは一本のゆきの花を差し出しました。


 花は輝きをまして、あたりを照らします。


 みんなは広場の中心にゆきの花を置きます。


 キラキラキラキラ明るく光ります。


 夜の真っ暗だった逆さ虹も白く輝きます。


 それは、まるで夢のように綺麗です。


 大きな葉っぱの上に置かれた果物や木の実も、もう真っ暗じゃありません。


 「わぁ、まるで冬のホリデーみたいだ」


 クックは感動しました。


 隣に立っていたページが、不思議そうに首をかしげました。


 「ホリデーって、なんだい?」


 「人間はね。冬になるとホリデーをして、みんなでごはんを食べてパーティをするんだよ」


 「へぇ、それはいい」


 「今日は逆さ虹の森のハッピーホリデーだよ」



 クックはページに笑顔で言いました。






 

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