プロローグ
主人公が酷い目に遭うホラーが好みなのですが、いかんせん転生、転移系ではそういう類いの話があまり見つからず、自分で書くことにしました。文法など拙いところやルール違反があれば教えていただけると幸いです。
死んだ後ってこんな感じなんだ。真っ白な空間の中、そう思った。
僕は死んだ。本当に呆気ない。
一人暮らし、冬場、風呂場での転倒事故。
地方新聞にすら載らないよくある事故、どうせならもっと面白く死にたかった。
「じゃあ面白く死んでよ。」
突然声が脳内に響いた。しかし、辺りを見回してもどこにも人はいない。流石に気のせいか。こんな事を言う程倫理観が無い奴が世の中にいたら終わりだ。
「誰が終わってるって?」
目の前の空間がひび割れ、女性が現れた。
煌々と輝く金色の眼、銀色に透き通った頭髪、個々のパーツから、どこか神々しさを感じられる程に綺麗だ。それなのに、着ているダボダボのTシャツが全てを台無しにしている。
「最近ホラーってのにハマっててね。反応が面白いのなんの!私もこんな経験してみたいって思ったんだよ。だから折角利害が一致したと思ったのに、何?君は?『倫理観が無い』に留まらず『服装で台無し』?誰の台詞だよ!君も生前の部屋着はこんなもんだったでしょ?」
「貴方は…誰ですか?」
「見て分かれよ。神に決まってるでしょ。」
神?これが?神って言ったらもっとこう…白いローブみたいなのを着ているんじゃないっけ?
「それは宗派によるでしょ。」
「さっきから思考読んでませんか?」
「そりゃ神だからね。」
そんなもんか。と考えるとうんうんと頷かれる。思考が読まれるのは少しやりにくい。
「で、ホラーでしたっけ?僕がゲームしてるのを見るんですか?」
生前からよくホラーゲームをしていた。ホラーなら平気というか、むしろ得意分野だ。
「そうそう!けどちょっと違うな。君はゲームをするんじゃなくて、体験するんだ。まぁ行ってみれば分かるよ。あ、詰まったら教えてあげるから、頑張ってね〜。」
「あっ!ちょっと!」
質問する暇も無く、プツンと意識が途切れた。




