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着任

新作です

俺の名前はアタナ・タマフ・ハンシチョフ、このケルビム帝国の少将だ、私は今本国の諜報部からこの第一砲兵連隊の長として配属された。

「私の名はアタナ・タマフ・ハンシチョフ少将だ!

この第一師団第七砲兵連隊の隊長として司令部から着任した!よろしく頼む」

「よろしくお願いします!」

将兵たちからはそれはとても元気のいい返事が返ってきた。ちゃんと教育が行き届いているようで安心した。

「早速だが各員演習の準備をしてもらう、これは近いうちに来たる大戦に備えて各員自らの研鑽を積めと陛下直々に頂いたご命令だ!」

「なんと!」

「陛下御自ら発せられたのか?」

そう、我が帝国は隣国のプリンシパラティーズ共和国と紛争状態にある。この状態は新聞やラジオで全国民に知らされている、ここ第七砲兵連隊でもその意識は強く芽生えているようだ。

「それでは早速演習を始める!戦況としては敵兵防衛体制につき味方戦車隊の突破を補助するものとする!始めぃぃ!」

我が帝国では最新技術を取り入れたアルカナ型戦車が生産され始めている。これを対戦を開始する3ヶ月後までに1500台生産することを当面のの軍事目標とし上層部に伝えられている。しかしもう一つの軍事目標として新たな榴弾砲を開発する事を陛下が仰せになられた。これは兵器開発部と諜報部の二つにしか伝えられておらず実践投入を想定し砲兵学に通じている5名の諜報部員を砲兵連隊に配属、現状の砲兵連隊の練度及び実践投入可能かを各員の判断によって諜報本部に伝え、生産台数を設定することが最終目標となっている。

しかしこの隊はかなり練度の高い、前の隊長が相当優秀だったんだろうな

「サイオス副隊長、マトレオス前隊長をここに」

「ははっ!」

近くにいた副隊長に連れてきてもらうように促す。もちろんこの隊について聞くためだ。

「お呼びでしょうか、隊長殿。」

「あぁ、マトレオス大尉、いやサントロオペスの虎と言うべきかな?」

この異名から分かる通りマトレオス少尉は先の大戦にてサントラオペスと呼ばれる重要拠点を大量の敵軍に包囲、強襲を受けた。兵力差4倍と普通なら負けるような戦いで自軍が駆けつけ救出するまでの2ヶ月を耐え抜き相手戦力の過半数を撃滅、自軍は数十名の損傷しか出さなかったことからサントロオペスの虎と恐れられた方だ。

「おやめください隊長殿、それもかなり昔の名。今はただの一少尉に過ぎません」

「そうですかな?まだまだ現役かと...それはそうと本題に入りましょう、この隊はどのような訓練をされてきたのでしょうか?お聞かせ願います」

「そうですねぇ、まずは部隊内での連携ですね。どの方角にどのくらい離れてるかの観測から伝達までを素早くすることを第一にしてますね。後は迅速に展開することを意識させてます。やはり砲兵連隊は敵から狙われるので、反撃を回避するためにさせてます。」

「なるほど、この隊の武器は迅速な攻撃と離脱というわけですか」

この隊の練度は相当高そうだ、これなら本部に30台程度送ってもいいと言っておこう。ちなみにこの隊の兵数は1500人となっているこれはかなり大きい連隊になってくるだろう。



それから二ヶ月が経ち俺たちはプリンシパラティーズ共和国の国境にいた。プリンシパラティーズ共和国との国境付近にて最新式の武器を受け取り演習をせよとの指令が出たからだ。これはプリンシパラティーズ共和国に対する挑発的行為と取られてもおかしくない。下手したら開戦の可能性だってある。そうすれば必ずプリンシパラティーズ共和国とブリコンフィラッシュ連邦との相互援助条約が発動、そこから連鎖し世界中を巻き込む対戦になるかもしれない。そしたら世界大戦の始まりだ。

「しかし、この指令をどう取るかね、サイオス副隊長?」

「私は実質的な宣戦布告だと考えます」

「だよなー、とりあえず向かって新型武器を使った演習を組んどくか」

「失礼します隊長、第二師団第一砲兵隊のライナ・フル・カステル隊長から共同演習のお誘いが来ていますがどうされますか?」

「カステルか」

カステルは今回の作戦で隊長についたやつだ、諜報部で一緒に行動することが多かったいわば友人のようなやつだ。誘ってくるってことはなんか話があるのかもな。

「了承の手紙を出しておいてくれ、すぐに向かうぞ。」

「は!」

そうして俺たちはカステルのいる隊と合同演習をした。その演習も終わった頃、カステルがこっちの本部に来た。

「よーハンシチョフ隊長ー久しぶりだなー」

「あぁそうだなカステル隊長...少し2人で話させてくれるか、副隊長」

「?わかりました」

そうして周りの将兵達は出ていく、外はかなり暑かったしすまないことをしたな。

「んでなんの話だカステル、そのサインを出すってことは本部からの極秘指令か?」

サインとは右耳を左手で触る事だ、一見痒いところをかいてるに見える仕草だが、俺たちは2人きりで話したい時にこのサインを使っている。

「あぁ、諜報部員は至急帝都の諜報部本部へと集まれだと。開戦前なのに困るぜ」

「確かに急に呼ばれるのは困るな」

しかし命令は命令だ副隊長とマトレオス少尉に部隊を任せ俺は本部へと行くことにした



俺たちは2日かけて本部に到着した、しかし車での移動はかなり楽だ、少し前までは公共の汽車で移動してたからな周りに人が多く暑苦しかったが、個人で移動するなら車が一番だ。

「お集まり頂けましたでしょうか?それでは今から諜報部の集会を始めます。」

会議のことを集会と呼ぶのはオカルト好きな部長の自己満足だ。

「集まっていただいた理由は開戦が近づいているからってのもありますが、砲兵連隊に派遣している5名の人たちに指令です。カステル、ハンシチョフ、スレイータ、スカーフス、シーハルト以上5名が指揮する隊を独立遊軍とします。戦況の変動に応じて各師団の損害を最低限にする行動をしなさい。なお各隊の所属する周辺の師団についても損害を抑えなさい。」

つまり俺たちの隊は自由に動いていいから所属師団、及び周辺の損害を最小限に抑えろってことか、結構厳しくね?

「ちょっとリーダー!それむずすぎー、天才の私ならいけるかもだけど凡人のみんなには厳しいんじゃない?」

「んだと、スカーお前の方こそいつもみてぇにやらかして周りに迷惑かけるんじゃねぇの?今回は俺達助けれねぇぞ!」

「ちょっとうるさいよイーター!天才の私に嫉妬しちゃうのはわかるけど、いつも私がミスしてるみたいな嘘言ったらダメなんだよ!」

「んだと?事実だろゴラァ!」

「相変わらず仲良しですね2人は」

「「仲良しじゃない!!」」

この2人はフラン・シャマル・スカーフスとレイン・クラハス・スレイータ、この2人は何か行動する時いつも一緒にいるスカーフスは抜けてるところはあるが天才を自負するだけの才能はある。スライータは堅実に行くやつでスカーフスのミスを穴埋めする事が多い、いつも喧嘩してるがスカーフスの才能についていけるのはスライータ以外居ないのでいいコンビだとは思う。

「俺はボスに従うまで」

こいつはラミアス・ナスラ・シーハルト、部長に心酔している事以外よくわからん

「開戦は3日後とします。各員すぐに戻って戦闘準備を進めてください。解散!」

「うぃーす!」

「ねぇねぇハンくん!ちょっとお話しいいかな?」

「どうしたスカーフス」

「実はさ言っておきたい事があるんだけど」

その言葉を聞いて俺は心底部長を、いや自分の運恨んだ

「そっちの戦場プリンシパラティーズの番犬がいるっぽいかも」

キャラクター情報

アタナ・タマフ・ハンシチョフ

階級 少将

年齢 27

身長 175cm

若くして中尉となった才能溢れる将校、見た目は黒髪の優しい青年。本人は自身才能には自信を持っていない。愛国心はそこまで強くないが兵士を奮い立たせる演説を得意としている。

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